「一茶撰集」等における短句(七七句)
〔『たびしうゐ』〕:寛政七年(一七九五)・一茶撰
(「月うつる」の巻)
1 風こゝちよき入梅晴(つゆばれ)の道
○ 久しぶりの梅雨晴れで、この旅路は大変に心地良い。(この連句は「芭蕉堂之会」という前書 き . . . 本文を読む
東明雅の「猫蓑庵発句集」(その一)
連句界の指導的な立場にあった、「猫蓑庵」の東明雅主宰が、昨年の十月二十日に永眠したという。先に御恵贈を賜った主宰の『猫蓑庵発句集』の幾つかについいて、追悼の意を込めてその鑑賞を試みることとする。
○ 犬吼岬(いぬぼう)や波もきららに船起し 明雅
ごまめ数の子直会の酒 同
未開紅白磁の壷に投げ入れて 同
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