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「HP夜半亭」などのトピックス的記事

丈草の「鷹」の句

2004-12-21 20:04:13 | 古俳諧鑑賞
丈草の「鷹」の句 ○ 鷹の目の枯野にすわるあらしかな 季語は「鷹」と「枯野」で冬の句。この鷹は鷹狩と密接不可分で、万葉の時代からよく題材とされるものの一つである。枯野は芭蕉の「旅に病んで夢は枯野をかけめぐる」の絶吟以来、蕉門の最も神聖な季語ともいえるものであろう。 内藤丈草は、その蕉門にあって、芭蕉に最も心酔した俳人の一人で、芭蕉もまた己に心酔している丈草に好感以上のものを抱き、晩年の芭 . . . 本文を読む

古俳諧・発句鑑賞(その一)

2004-10-17 18:12:13 | 古俳諧鑑賞
古俳諧・発句鑑賞(その一) ○ 手をついて歌申上ぐる蛙(かわず)かな 俳諧の始祖といわれている山崎宗鑑の句である。宗鑑の生没年は未詳。没年は天文八年(一五三九) ・九年の頃と推察されている。連歌の時代の人で、その編著の『犬筑波集』が、連歌から俳諧への撰集の緒とされている。古今集の「花に鳴く鶯、水に住む蛙の声」の「もじり」の句であるが、「両手をついて、和歌を詠んでいる蛙」と、雅の世界の「和歌・ . . . 本文を読む