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「HP夜半亭」などのトピックス的記事

元文四年夜半亭歳旦帖について(二・三)

2006-08-11 02:08:49 | 下野俳諧研究会
二                                       以上で大体抄出を了ったわけであるが、本書を通覧して先ず注意されることは、前年のに比して編纂上にかなりの変貌が認められる事実である。即ち元文三年のは何と言っても東帰後日も浅い撰集のこととて、量的にも僅か数葉の貧弱なものにすぎないが、巴人自身としては江戸俳壇返り咲きの記念すべき第一集として、粗末ながらも相応に対外的な効果を . . . 本文を読む

元文四年夜半亭歳旦帖について(一)

2006-08-11 02:05:30 | 下野俳諧研究会
〔参考文献一:「国語と国文学(昭和二三・第一二号)」・丸山一彦稿〕 元文四年夜半亭歳旦帖について ---巴人並びに蕪村に関する新資料---                一                                       巴人が第二の故郷京都を去って、再び東武に帰ったのは、周知の如く元文二年四月のことである。その後日を経て水無月の頃には本石町鐘楼のほとりに夜半亭を開き . . . 本文を読む

夜半亭宋阿(早野巴人)の年譜

2006-08-10 15:46:51 | 下野俳諧研究会
 夜半亭宋阿(早野巴人)の年譜                                延宝 四 一六七六  ○巴人・一歳。下野国(栃木県)那須郡烏山に生まれる。    △芭蕉・三三歳、嵐雪・二三歳、其角・一六歳。桃青(芭蕉)・信章(素     堂)著『江戸両吟集』成る。                       ◇淡々誕 . . . 本文を読む

連句用語のやさしい解説

2006-08-02 15:05:50 | 連句関係
連句用語のやさしい解説 連句(れんく)(俳諧(はいかい)) 最初に五・七・五の句(長句(ちょうく))を出すと、他の者が七・七の句(短句(たんく))を連ね、さらに長句を連ねるという、長句・短句を交互に、創作と享受を繰り返しながら一つの作品を合作するもの。芭蕉の時代には「連句」とはいわず「俳諧」(「俳諧の連歌(れんが)」)といっていた。 歌仙(かせん) 連句の代表的な形式で長句と短句とが合わせて . . . 本文を読む

『夜半亭発句帖』に登場する俳人 

2006-08-02 13:27:34 | 夜半亭レポート
 『夜半亭発句帖』に登場する俳人       〔序 文〕  ○巴人(はじん)--延宝四~寛保二年(一六七六~一七四二)。早野氏。別号、竹雨・宋阿・郢月泉・  夜半亭など。下野国烏山の人。江戸に出て其角・嵐雪に師事。後上洛して、十年の間に京で俳壇的勢  力を築く。再び、江戸に帰り、日本橋石町に住む。編著『一夜松』など。〔蕪村事典〕       ○其角(きかく)--寛文元~宝永四年(一六六一~一七 . . . 本文を読む