「歌仙」を巻く楽しさ ―「心の風景」の連鎖に遊ぶ ―(その一)
星 春乃
●はじめに
「連句は面白いですよ。やってみませんか」と宇都宮蕪村研究会からお誘いを受けた日、あれから早三年近くの歳月が経ちました。それまで「蕪村の絵」に興味を持っていたものの俳句や和歌・まして俳諧連歌に馴染んでこなかった私にとって . . . 本文を読む
連句用語のやさしい解説
連句(れんく)(俳諧(はいかい)) 最初に五・七・五の句(長句(ちょうく))を出すと、他の者が七・七の句(短句(たんく))を連ね、さらに長句を連ねるという、長句・短句を交互に、創作と享受を繰り返しながら一つの作品を合作するもの。芭蕉の時代には「連句」とはいわず「俳諧」(「俳諧の連歌(れんが)」)といっていた。
歌仙(かせん) 連句の代表的な形式で長句と短句とが合わせて . . . 本文を読む