生協管理職労組いずみの掲示板は民主主義違反

数々の欺瞞、管理人のなりすまし、謎の掲示板「生協管理職労組いずみ掲示板」の考察

管理職労組とは何だったのか

2007年07月31日 21時28分16秒 | Weblog
 しばらくブログの更新を止めていました。心配されてメールをくださった方もいらっしゃいましたが、この場でまとめてお礼とお詫びとを申し上げる次第です。

【 「管理職労組」定期大会はやはり開かれなかった? 】

 ブログの更新を止めていた理由は、公私ともに多忙(吉事ですが)であったことに加えて、一退職者さん等から何らかの連絡があるか様子を見たかったこと、及び、「管理職労組」が2006年度の「定期大会」を開催してから一年と二ヶ月が経過するが、2007年度の大会が開催される気配があるかを見たかったこと… 等です。

 一退職者さんや「管理職労組」定期大会については、可能性が少ないとは思っていましたが、やはり何の動きもありませんでした。大変残念に思います。

 昨年5月の破廉恥掲示板の「新しい運営」から一年三ヶ月、2ちゃんねるでの「大騒ぎ(悪あがきと言う説もありますが)」開始から11ヶ月近くが経過しました。この間の全ての経過から、「管理職労組」及び破廉恥掲示板問題とは何であったのかを総括する時期に来ていると考えます。

【 今後の考察の目的と進め方 】

 これから2~3回にわけて掲載を予定しているこの考察は、前回までに5回掲載した「掲示板の末路と管理職労組の岐路」の続編ではありますが、「管理職労組」の実体について集中的に検討するものであり、タイトルは「管理職労組とは何だったのか」に改めます。

 この考察を通じて、私は、以下の三点を明らかにしたいと考えます。

1)「管理職労組」には「労働組合」としての活動実態がほとんどなかったこと、その活動の大半は告発者の裁判支援であり、告発者がいずみを去った後は、ほとんど何の活動もしていないと考えざるを得ないこと。

2)「管理職労組」ホームページ及び破廉恥掲示板の「正体」は、「みなとさん」による「いずみへの介入行為」の道具であり、およそ出版業等の事業を営むものとしては考えられないような反社会的行為・非常識行為がくりかえされていたこと。

3)現在、管理職労組執行部として掲示板に名前を連ねる面々は、そのような「活動実態の無さ」や破廉恥掲示板での反社会的行為を知りながら、知らぬふりを決め込んでいると思われること。その動機としては「自らの保身」以外には想定ができないこと。

 但し、以上の考察の論拠の内、「みなとさん」による反社会的行為については「証拠としての事実」が残されていますが、管理職労組の活動実態については、彼らが情報開示を怠っていることから、かなりの部分を推定に頼らざるを得ません。私の推定に事実との乖離がある場合、必要な訂正・謝罪を行うことに吝かではありませんので、遠慮なく指摘をお願いする次第です。

 なお、以下の記述で「みなとさん」というのは、「管理職労組」の「破廉恥掲示板」を管理人として支配していた「みなと出版二十二」(所在地は神戸市長田区)に所属する人物(おそらく出版社の代表者と思われます)のことを言います。これ以降の考察を通じて、「みなとさん」が「管理職労組」の中でどのような役割を果たしたのかについて、明らかにすることになるので、ここであたらためて紹介しておきます。

【 「告発者」と支援者の「支援」のために結成? 】

 「管理職労組」がいつ結成されたのかについては、詳細が明らかにされていません。ホームページに掲載されている「結成宣言」にも日付が記載されていないのです。「管理職労組」規約には「この規約は1999年1月24日より実施する」とあります。1999年6月には「告発者」に対する懲戒解雇を無効とする判決が出されていること等から、「管理職労組」は「告発者」の職場復帰と前後して結成されたと考えられます。

 おそらくは、職場復帰後の「告発者」と「彼らを支援した内部メンバー」を「守る」ため、及び、復帰後の「告発者」の活動拠点の確保が主たる目的であったと思われます。「告発者」たちが懲戒解雇処分で「いずみの外部」にある間は、外部者の直接支援も可能ですが、彼らが職場復帰した以降は、そのような支援行為は「干渉行為」となる危険性もあります。(中には「みなとさん」のように干渉行為であれ何であれ、意に介さない人もあるのですが)いずみの内部に、彼ら自身と彼らの支援者のための組織が必要だと考えたのでしょう。

 「管理職労組」結成宣言では、三つの活動の柱を掲げていますが(これについては項をあらためて検討します)、少なくとも結成~2002年度までの活動は、告発者の裁判(旧トップ等に対する損害賠償請求裁判)闘争が中心であったと思われます。

【 2002年度に活動した内容? 】

 例えば、一時期ホームページにも掲載されていた「2002年度活動報告」の中で、裁判関連以外の問題で、実際に「管理職労組が何かを行った」類の記述は

1)(嘱託のA氏が定年後の継続雇用契約終了に伴い解雇を通告された件で)粘り強く団体交渉に取り組んできたことや「管理職労組ニュース」を職場に配布してA氏への支援を訴える活動を行った。

2)仲間づくりチームに所属していたI副委員長(女性)が身体的条件により、仕事が続けられない常態になり、管理職労組として理事会に対し適切な処遇を要求した結果、団体交渉を持つまでもなく、勤務可能な職場への配置転換が実現した。

… の2点だけなのです。それ以外には、文章は長々と書いてありますが、「再三の要求にも係わらず、理事会は年俸者の各人のランク変更が明らかになる資料の提出に応じない」ことが書かれている程度です。

 結成宣言で掲げられた内容とはかけ離れた状態と言うべきでしょう。

【 結成宣言は掲げられたが … 】

 ここで、「管理職労組」結成宣言の内容を検討してみます。結成宣言では、「管理職労組」の運動課題を3つにまとめています。(内容を要約して掲載します)

(1)現在、私達いずみ市民生協のいわゆる『管理職』と呼ばれる職員は、働く者として無権利とも言える状態におかれている。私達は労働組合を結成し、現在の無権利状態、理事会の言いなりの状態を改善し、働く者としての権利を守り、生活向上のために運動する。

(2)私達生協に働く者は組合員の利益を守り、組合員の要求を実現していく日常業務と運動に携わっています。私達にはその立場から生協運営を点検し、提言する使命があり、管理職職員のその役割は極めて重要である。私達は生協運営についてのチェック、生協運営に関する積極的な提言活動を推進し、真に民主的ないずみ市民生協の発展に貢献していく。

(3)一部役員、幹部による組合員財産の私物化疑惑が職員の内部告発によって明らかにされてから一年九カ月が経過した。職員や組合員の持つ多くの疑問は、いまだ解明されていない。私達は事の真相を明らかにし、一刻も早い組合員の信頼の回復を目指す。
 
 そもそも生協の管理職に労組がいるのか、一連の問題は「私物化疑惑」と総括すべきなのか、内部告発の方法自体に問題を複雑化させる側面があったことをどう考えるのか…等々、異論は多々ありますが、「生協職員の働くものとしての権利を守る」「生協の民主的な発展のために貢献する」と言う課題設定については、2003年度方針(後述)が掲げた「いずみ労組」との連帯と合わせて一定の評価が出来るものでしょう。

 問題は、これらが「掲げられただけに終わったとしか考えられない」と言うことにあるのです。

【 2003年度運動方針は実践されたのか 】

 「管理職労組」の2003年度活動方針は、以下の4つの課題を掲げました。

(1)労働者の生活と権利を守る

 ①退職勧奨、合理的な理由や本人の同意・合意のない人事異動や出向には断固、反対。

 ②公正な年俸制度のあり方の問題等、年俸問題に対する取り組みを進める。

 ③賃金体系の改悪を許さず、みんなが暮らしを守り生活を向上させることのできる賃金を実現。

 ④長時間労働、サービス残業等のその実態と要因を調査し、業務や運営、システム等の改善提言や人員増・体制補充等の要求をしていきます。

(2)管理職労組ならではの役割を発揮し、理解と共感を広げる

 ①“いずみ”の生協らしい発展を願う多くの職員との対話を進め、管理職労組への共感と理解を広る。

 ②退職勧奨や合理的な理由のない人事異動問題で悩んでいる職員が、いつでも気軽に相談にこれる    
「窓口」の役割を果たしていきます。

(3)主体的力量の強化

 新しい組合員を迎え入れ、組合員みんなで協力し合って、団結を強め、主体的な力量を強化。

(4)“いずみ”や関西地連の仲間との連帯

 ①いずみ労組、いずみパート労組(現在は生協労組)との協力・共同した取り組みを追求。
 
 ②生協労連に結集し、全国の仲間との連帯をすすめる。
 
… この方針は結成宣言を踏まえた、それなりに正確な課題認識に沿った方針と言うことができると思います。2002年度(2001年6月)には損害賠償請求裁判の和解も実現し、2003年度以降は、管理職労組の本格的活動の展開が期待される時期となるはずでした。

 しかし、実際には、この運動方針の掲示を最後に、ホームページでの「管理職労組」の活動に関する情報の公開は停止するのです。2003年度の活動のまとめも掲載されることはありませんでした。この方針は、実際に実践されたのでしょうか。

------------------ 注 -------------------------------------------

1)「管理職労組」ホームページでは、組合員有志が理事会に情報公開を申し入れた件等について、その後情報が掲示されていますが、「管理職労組」の活動については何等情報開示されていません。

2)昨年の8月初旬(と思われます)にホームページの「リニューアル」が行われ、2002年度のまとめや2003年度方針の「隠蔽」、「2005年度活動のまとめ(実質は活動カレンダー)」や自称「2006年度の進め方」なるものが掲載されましたが、まじめな総括・方針とは到底思えない代物です。この点についいては、私のブログ(2006.9.6、及び9.15~27の「管理職労組の実態を検証する」)を参照してください。

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【 離脱は直後からはじまっていた? 】

 私は、このブログの立ち上げに際して、各職場の知人・協力者に依頼して「職場で管理職労組が何らかの活動を行った事実があるか」の調査を行ったことがあります。(昨年8月のブログを参照してください)結果、ここ数年の間に、何らかの活動が行われたと言う報告はありませんでした。

 ホームページでは何の情報も開示されていないに等しいこと、(2005年度の活動カレンダーに関しては「虚偽の疑い」が濃厚です。詳細は前述の 注2)のブログを参照ください)、掲示板でも「管理職労組」が「方針にそって何らかの活動を行った事実」の書き込みはなされていないことから、2003年度方針は「実践されなかった」と考えるのが妥当のようです。

 そのことと関連して、告発者3名の内、一名が2003年7月に、もう一名が2004年2月…要するに2003年度中にいずみを退職しているようです。2003年度活動方針は、「管理職労組」がはじめて掲げた「運動方針らしきもの」でしたが、実際には、その直後から中心メンバーの「離脱」とも言える状況がはじまっていたのです。

 告発者の損害賠償裁判中は、活動の中心が裁判支援であった「管理職労組」は、裁判終了とともに、本格的内部活動開始時期にも関らず、中心メンバーが組織からいなくなり、掲げた方針についても何等実践に移されないまま、ホームページも情報開示機能を停止した … 簡単に言えば、このような事態が進行したと言ってよいと思います。

【 機能停止はホームページだけなのか? 】

 ホームページの「情報開示機能の停止」は相当に深刻なもので、昨年8月の「リニューアル」までは「規約」のページは「準備中」、活動報告・方針ページには2002年度まとめ・2003年度方針がずっと掲示されたままだったのです。

 およそ労働組合のような「労働者の参加」や「一般市民の支援」を何よりも大切にする組織にとって、このような「まとめ・方針」「情報開示」の軽視はあってはならないことであり、このような「退廃」が長らく放置されていたことは、「機能停止していたのは労組ホームページだけ」ではなく、「管理職労組」自体が機能停止した…としか考えられない事態です。

 次回のブログでは、この問題についてさらに考察を続けます。