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桜の木を食い荒らす「クビアカツヤカミキリ」に注意

2018-06-07 16:20:48 | 昆虫
クビアカツヤカミキリは、カミキリムシの一種で、中国、台湾、朝鮮半島、ベトナム北部などに
生息していたものが、輸入木材などに幼虫が潜み、日本国内で成虫化し繁殖したと考えられています。
別名クロジャコウミキリとも呼ばれており、2018年1月に特定外来生物に指定されました。


体長22-38mm。体全体は光沢のある黒色で赤色の前胸を持ちますが、あまり目立たない昆虫です。
2012年に愛知県で初めて発見され、関東や大阪府、徳島県などで分布を拡げ、他地域でも見つかっています。

クビアカツヤカミキリは、雌がサクラ、ウメ、モモなどのバラ科樹木の幹に100 - 300個もの卵を産み、
孵化した幼虫が幹を食い荒らし、2年間食い荒らした後、6月中旬から7月下旬に成虫となります。


最近、公園や市街地のサクラ、ウメ、モモなどが、クビアカツヤカミキリによる被害で枯れる事態が多発しています。

寄生された木の根元には木くずが落ちています。



木くずが落ちている木を発見したら、木くずの出ている穴を探し、
その穴から針金を挿入して幼虫を刺殺す、または穴に殺虫剤を入れ出てきた幼虫を捕まえ殺す
処分をしてください。

公園の木で発見した場合は、市役所へ連絡して処分を依頼してください。
このままクビアカツヤカミキリが増加すれば、日本の桜は全滅する恐れがあります。

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