生物情報

生物情報を月刊でお伝えします。

可憐なムスカリ

2019-03-28 11:18:19 | 植物
春に小さな可憐な青紫色の花が咲くムスカリを紹介します。

ムスカリは、6万年前イラク北部のネアンデルタール人の遺跡から発見された植物です。
名前は、花の香りがムスク(ジャコウジカの雄からとる香りを付けるための原料)に
似ていることからつけられました。
ムスカリは、日本では、1980年ごろから出回り、今では人気のある植物です。
寒さ、暑さに強く、肥料も少しですむ非常に育てやすい植物です。
ムスカリは、秋以降に販売される球根を日当たりの良い、水はけの良い場所に増えます。

地植えでも鉢植えでも育てることができますが、地植えが適しています。
小さな植物なのである程度まとめて植えると見栄えが良いです。

ムスカリは、3-4月の花後は水やりの必要がないため、球根を地植えした場合は、
1回水やりをした後の水やりは必要ありません。
球根が増えてやがて窮屈になるため、2年おきくらいに球根を掘りあげて間引きすれば良いです。
ムスカリの可憐な美しさを鑑賞してください。

アカガエルの産卵とオタマジャクシ

2019-03-11 12:52:22 | 両生類
アカガエルの産卵とオタマジャクシを紹介します。

アカガエルは、冬の時期に生殖行動:抱接(ほうせつ)を行い、産卵します。


抱接は、交尾ではなく雌雄が体を密着させ生殖口を接近させ、雌の産卵に、雄が精液をかける行動です。

中部地方から西では、2月上旬に池や水の張られた水田に卵を産み付けます。





手のひらくらいの大きさのかたまりに産み、黒いツブツブがオタマジャクシになります。

2月下旬には、オタマジャクシが出てきます。
3月になると多数のオタマジャクシを見ることができます。

アカガエルは、他のカエルより早く産み、オタマジャクシを早く育てて捕食生物から守っています。

里山では、冬の休耕田に水を張り、生物保護活動に取り組むところが増えています。
近くの里山で、アカガエルのオタマジャクシをご覧ください。