侵略的外来種 ウシガエル

ウシガエルは、米国東部・中部、カナダ南東部が原産のアカガエル科の大型カエルです。


体長10cmから20cm弱、重さは500から600gほどにもなる大型のカエルで、
水草の繁茂する流れの緩やかな河川、池沼、湖、湿地などに生息。


オタマジャクシもカエルより大きい。


食用とされることもあるため、食用ガエルという別名を持つ。皮をむいた後ろ足を食用とし、
肉の味は鶏肉のササミに似ています。

日本には1918年に食用としてアメリカ合衆国から十数匹を導入し、1950年から1970年にかけて輸出用として
年間数百トンのウシガエルが生産されていました。
この養殖用のウシガエルの餌としてアメリカザリガニが輸入されました。

日本では食材としての価値が薄れると必要なくなった本種を処分しようと、放逐されたり、逃げ出し、
日本各地に野生化しました。

大型かつ貪欲で環境の変化に強い本種は、在来種に対する殲滅的捕食が問題となっています。
日本、アメリカ、韓国では、本種が生息している水域では他のカエルが見られなくなっています。
世界の侵略的外来種ワースト100に指定され、日本でも日本の侵略的外来種ワースト100です。

夜行性で、夜間は上陸したり継続的に鳴くなど、活動がより活発となる。
鳴き声は「ブオー、ブオー」というウシに似たもので、和名の由来にもなっている。
食性は肉食性。水中、水面、陸上、いずれでも捕食行動を行い、昆虫類、甲殻類などの節足動物、
さらに魚類、両生類、小型爬虫類、鳥類、小型哺乳類、

口に入るあらゆる動物が捕食対象です。
日本ではカマキリ、バッタ、トンボ、ヤゴなどをよく食べます。
5-9月上旬に4,000 - 60,000個もの卵を産むため、ウシガエルの駆除には、
卵やオタマジャクシを捕獲するのが効果的です。

ウシガエルを生きたまま捕まえた場所から移動させること、オタマジャクシを捕まえ家で飼育することは違法です。