この農場は標高1700mほどの高原にある牧場である。その昔、反共ゲリラが入植した開拓地だったらしいが、現在は、観光客を相手に羊と犬のショーを見せる観光業に変わっている。台湾とはいっても、この高さまで来ると、夏でも上着は必要な気温であり、その爽やかさは格別である。
ここへのルートは、埔里から霧社を経るルートでバスで50分くらい、台中から1時間くらいの距離で中央山脈の中にある。途中の霧社は、標高1,100m、植民地時代の1930年に山地原住民による日本人殺戮事件があった、いわゆる「霧社事件」が起こった地であり、今も訪れる日本人がいるようだ。実は、私もその一人で、荒れ果てた日本人の慰霊碑や原住民のリーダーの「モーナ・ルダオ」の墓を見てきた。
霧社の話は、ともかくとして、青境農場はそこからさらに山に登ったところにあり、見上げれば中央山脈、下を見れば「碧湖」が一望できる高山地帯にある。私たちが今回泊まった宿泊施設は、民宿で青境農場からさらに上の標高1900メートルにあるリゾート地だった。このリゾート地については、「ブルーガイド、わがまま歩き 台湾」のガイドブックにささやかに紹介されているので、ここに引用してみよう。
「青境農場は海抜1700m前後の高原地帯で、「台湾のスイス」とも「雲の上の桃源郷」とも称されている。夏でも涼しく、避暑地として人気がある。青草農場を中心に、「スイス庭園」、ホテルの「青境国民賓館」などの施設が点在する。周辺にはヨーロッパ風の館やロッジを模した「民宿が100軒近くも立ち並ぶ。」
だいたい想像できたでしょうか。ブルーガイドには写真が載っているので、見ていただきたいが、実際に見るとその景観は溜息もので、これが台湾かといいたくなるほど驚くような異国情緒があります。
ただ、私が言いたいのはここからなのだが、引用した文中に、「周辺にはヨーロッパ風の館やロッジを模した「民宿」が100軒近くも立ち並ぶ。」という点だ。ブルーガイドにはここから先の説明は何もない。しかし、これらの民宿という宿泊施設が何ともすばらしい。
この民宿が、日本の民宿と異なることはすでに書いた。日本の感覚では、ヨーロッパ風の高級ペンションというのがぴったりだろう。こんなペンションがずらりと並んでいるから、ブルーガイドブックでは「台湾のスイス」と表現したのだと思う。
私たちが泊まった民宿をのことを詳しく記録しておこう。
民宿の名刺には、「娜嚕湾渡暇景観木屋民宿」と書いてある。
住所:南投県仁愛郷大同村仁和路206号
電話:049-280-3099
民宿の名前についてだが、娜嚕湾(ナロワン)という休日を過ごす景観の素晴らしい宿という意味だろう。民宿の受付け前の駐車場の周りには、桜が植えられ、それを囲むように杉やヒノキなどの大木がたっている。桜の花はなく、赤い実をつけている。山の斜面に雛段のようにつくられた宿泊棟は、たくさんの樹木に囲まれて涼しそうだ。しかし、実際そこの標高は2,000m近くあり、夕方の気温は15度くらいで、3月気候では暖房が必要である。そのためかロッジ風の部屋は二重窓で、ベッドには電気毛布が用意されていた。部屋はシンプルだが、普通のホテルと変わることはない。テレビ、冷蔵庫、シャワーとトイレなど。エアコンがないのは、北海道と同じで、冷房は必要ないからだ。
そこで、気になるのはお値段だが、私たちは親子三人で、三人部屋、ダブルベッドとシングルベットが置かれている部屋で、NT3,000(日本円で約9,000円)だった。料金設定はNT3,800だったらしいが、20%割引してもらった結果だ。但し、朝食だけであり、B&Bの意味だろうか。ちなみに近くのホテルには、B&Bと明確に看板を出しているホテルもあった。夕食は併設のレストランで食べたが、5人のグループで中華をいろいろ注文してビールを飲み、一人あたり日本円で1,000円位、多少高いかなという感じであった。
併設のラウンジにはグランドピアノが置いてあり、夜はグラスを傾けながら、かわいい小姐の弾くピアノが聴けそうな雰囲気だった。そのラウンジの上は広いデッキになっており、雲間に見え隠れする中央山脈が眺められる。台湾人にも人気のスポットだそうである。
最後に、しかし、そこに行くのは大変だろう。私たちは自分の車で行ったが、日本ではそこに行くツアーなどは見たことがない。台中からのバスも霧社までのようだ。方法としては、台中または埔里からタクシーでいくこと、数人で行けば料金はそれほどではない。台中などの旅行会社に相談すれば、きっといい民宿を紹介してくれると思います。
以上
ここへのルートは、埔里から霧社を経るルートでバスで50分くらい、台中から1時間くらいの距離で中央山脈の中にある。途中の霧社は、標高1,100m、植民地時代の1930年に山地原住民による日本人殺戮事件があった、いわゆる「霧社事件」が起こった地であり、今も訪れる日本人がいるようだ。実は、私もその一人で、荒れ果てた日本人の慰霊碑や原住民のリーダーの「モーナ・ルダオ」の墓を見てきた。
霧社の話は、ともかくとして、青境農場はそこからさらに山に登ったところにあり、見上げれば中央山脈、下を見れば「碧湖」が一望できる高山地帯にある。私たちが今回泊まった宿泊施設は、民宿で青境農場からさらに上の標高1900メートルにあるリゾート地だった。このリゾート地については、「ブルーガイド、わがまま歩き 台湾」のガイドブックにささやかに紹介されているので、ここに引用してみよう。
「青境農場は海抜1700m前後の高原地帯で、「台湾のスイス」とも「雲の上の桃源郷」とも称されている。夏でも涼しく、避暑地として人気がある。青草農場を中心に、「スイス庭園」、ホテルの「青境国民賓館」などの施設が点在する。周辺にはヨーロッパ風の館やロッジを模した「民宿が100軒近くも立ち並ぶ。」
だいたい想像できたでしょうか。ブルーガイドには写真が載っているので、見ていただきたいが、実際に見るとその景観は溜息もので、これが台湾かといいたくなるほど驚くような異国情緒があります。
ただ、私が言いたいのはここからなのだが、引用した文中に、「周辺にはヨーロッパ風の館やロッジを模した「民宿」が100軒近くも立ち並ぶ。」という点だ。ブルーガイドにはここから先の説明は何もない。しかし、これらの民宿という宿泊施設が何ともすばらしい。
この民宿が、日本の民宿と異なることはすでに書いた。日本の感覚では、ヨーロッパ風の高級ペンションというのがぴったりだろう。こんなペンションがずらりと並んでいるから、ブルーガイドブックでは「台湾のスイス」と表現したのだと思う。
私たちが泊まった民宿をのことを詳しく記録しておこう。
民宿の名刺には、「娜嚕湾渡暇景観木屋民宿」と書いてある。
住所:南投県仁愛郷大同村仁和路206号
電話:049-280-3099
民宿の名前についてだが、娜嚕湾(ナロワン)という休日を過ごす景観の素晴らしい宿という意味だろう。民宿の受付け前の駐車場の周りには、桜が植えられ、それを囲むように杉やヒノキなどの大木がたっている。桜の花はなく、赤い実をつけている。山の斜面に雛段のようにつくられた宿泊棟は、たくさんの樹木に囲まれて涼しそうだ。しかし、実際そこの標高は2,000m近くあり、夕方の気温は15度くらいで、3月気候では暖房が必要である。そのためかロッジ風の部屋は二重窓で、ベッドには電気毛布が用意されていた。部屋はシンプルだが、普通のホテルと変わることはない。テレビ、冷蔵庫、シャワーとトイレなど。エアコンがないのは、北海道と同じで、冷房は必要ないからだ。
そこで、気になるのはお値段だが、私たちは親子三人で、三人部屋、ダブルベッドとシングルベットが置かれている部屋で、NT3,000(日本円で約9,000円)だった。料金設定はNT3,800だったらしいが、20%割引してもらった結果だ。但し、朝食だけであり、B&Bの意味だろうか。ちなみに近くのホテルには、B&Bと明確に看板を出しているホテルもあった。夕食は併設のレストランで食べたが、5人のグループで中華をいろいろ注文してビールを飲み、一人あたり日本円で1,000円位、多少高いかなという感じであった。
併設のラウンジにはグランドピアノが置いてあり、夜はグラスを傾けながら、かわいい小姐の弾くピアノが聴けそうな雰囲気だった。そのラウンジの上は広いデッキになっており、雲間に見え隠れする中央山脈が眺められる。台湾人にも人気のスポットだそうである。
最後に、しかし、そこに行くのは大変だろう。私たちは自分の車で行ったが、日本ではそこに行くツアーなどは見たことがない。台中からのバスも霧社までのようだ。方法としては、台中または埔里からタクシーでいくこと、数人で行けば料金はそれほどではない。台中などの旅行会社に相談すれば、きっといい民宿を紹介してくれると思います。
以上