台湾において、「ハロー・キティ」のキャラクターは、日本好き族のシンボルになっているという。かわいい子猫のぬいぐるみなどとしても売られている。これを教えてくれたのは、「現代台湾を知るための60章」という本だ。
著者は「亜洲奈みづほ」、日本人のような名前だが、なんとなくペンネームのような気もする。というのも、一昔前の台湾においては、台湾の歴史や政治について論評しようものなら、台湾国内はもちろん外国にあっても命の危険があったが、著者はその恐怖政治時代の記憶をもっているような気がするからだ。
だから本を出版する時には本名を使わずに、ペンネームを使ったのではないか。もちろん、これは推測のことでしかないが、・・・・・。
日本好きの度合いをもう少し見てみると、
高校で公的に開講されている第二外国語のクラスは、1600位あるそうだが、そのうち「日本語」は最多で「69%」をしめており、次が「フランス語」だという。もちろん、第一外国語として、英語を学ぶ人が一番多いことを念のために言っておこう。
さらに、世論調査では、「最も好きな外国は?」のこたえは、「52%」が日本で、第1位になっている。「日本大好き」人間は、台湾にも多いことをつけ加えておこう。
台湾好きの人のために台湾の世界一をみてみると、次のようだ。但し、この記録は10年ほど前の数字であることを、お断りしておこう。
携帯電話普及率 117%(世界一)、日本は90%位だ。
胡蝶蘭の生産 世界市場の3分の2(世界一)を占めている。胡蝶蘭の原産国は、台湾だったのかと改めて驚いてしまう。
世界一ではないが、そのほかの数字をみると、
黒マグロ漁獲高 1位は日本(25万トン)、2位台湾(19万トン)。ちなみに、台湾で獲ったマグロの7割は日本へ輸出されている。
台湾で獲れるウナギの9割が日本へ輸出されている。その量は日本の消費量の2割になるという。
外貨準備高は世界4位で、4010億㌦(2012年)となっている。あの小さな島国の経済力はすごい。ちなみに、1位は中国(3.3兆㌦)、2位日本(1.3兆㌦)、3位ロシア(5.2憶㌦)となっている。
また、京華城というショッピングセンタ-が台北にあるが、その規模はアジアでは最大規模であるという。私はまだ行ってはいないが、是非その最大規模の実際を見てみたいところだ。
最後に、高等学校の学費が2014年度から「無償」になる予定だという。このへんは日本でも見習ってほしいと思う。
以上