![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/6e/de04a889bc8c56845ba5f79a654d57ae.jpg)
もう終わってしまったのですが、先日、仏像や神像の木彫で有名な円空と木喰の作品展へ行ってきました。
自由奔放な作風の円空。
荒々しくあっても、和んでしまう作品が多いですね。
全国を行脚し、その生涯で実に12万体もの像を造ったとされています。今までに確認された数も5340体にものぼるそうです。
小さなことにこだわらず、材も選ばず、あるものに仏や神を彫ったという感じです。なかでも、木っ端に彫った菩薩像や観音像には、円空の真髄はここにあるのかなという思いがしました。何にでも仏は宿ると言うことなんでしょう。
一方、木喰はやさしい作風で、「微笑仏」と呼ばれる笑みを湛えた丸みのある作品が多いです。木喰も80歳で1千体、90歳で2千体の造像を誓願したとされていますが、現在は710体あまりが確認されているそうです。
木喰は93歳まで生きたそうですが、当時としては仙人のようなものなんでしょうね。しかも、仏像を造り始めたのが62歳と聞き、またまたびっくり。
それにしても90歳から2千体造ろうとするその気力はすごいものがありますねえ。
庶民の中の信仰という共通点を持つ二人の作品はどこか親しみやすくて、細かい描写もほとんどない、素朴なものばかりでした。
像を眺めていると、なんとなく当時の様子が浮かび上がってくるような微笑ましさを感じます。
中には像の一部が壊れたり擦り切れたりしているのもがありましたが、子供たちが遊び道具として持ち出したり、ソリにして遊んだりしたもので、これは庶民の中にいかに溶け込んでいたかを物語るというような解説がありました。
私、どちらかと言えば円空さんが好きですね。
荒々しい作風と言われていますが、私の個人的な感想ですが、とっても穏やかな雰囲気が感じられるんです。木のクセや自然な形をうまく取り入れていて、木に対する慈しみを感じました。
もうじき愛媛美術館で開催されるこの展覧会の紹介ページに、木っ端仏の画像などがありました。art-index
実はこの展覧会は、先日の興福寺 国宝特別展-お堂で見る阿修羅-と同じ日に行ったんです。さすがに体力的には疲れましたが、対照的な作風の素晴らしい仏像を、同じ日に見られる贅沢を味あわせていただきました。
自由奔放な作風の円空。
荒々しくあっても、和んでしまう作品が多いですね。
全国を行脚し、その生涯で実に12万体もの像を造ったとされています。今までに確認された数も5340体にものぼるそうです。
小さなことにこだわらず、材も選ばず、あるものに仏や神を彫ったという感じです。なかでも、木っ端に彫った菩薩像や観音像には、円空の真髄はここにあるのかなという思いがしました。何にでも仏は宿ると言うことなんでしょう。
一方、木喰はやさしい作風で、「微笑仏」と呼ばれる笑みを湛えた丸みのある作品が多いです。木喰も80歳で1千体、90歳で2千体の造像を誓願したとされていますが、現在は710体あまりが確認されているそうです。
木喰は93歳まで生きたそうですが、当時としては仙人のようなものなんでしょうね。しかも、仏像を造り始めたのが62歳と聞き、またまたびっくり。
それにしても90歳から2千体造ろうとするその気力はすごいものがありますねえ。
庶民の中の信仰という共通点を持つ二人の作品はどこか親しみやすくて、細かい描写もほとんどない、素朴なものばかりでした。
像を眺めていると、なんとなく当時の様子が浮かび上がってくるような微笑ましさを感じます。
中には像の一部が壊れたり擦り切れたりしているのもがありましたが、子供たちが遊び道具として持ち出したり、ソリにして遊んだりしたもので、これは庶民の中にいかに溶け込んでいたかを物語るというような解説がありました。
私、どちらかと言えば円空さんが好きですね。
荒々しい作風と言われていますが、私の個人的な感想ですが、とっても穏やかな雰囲気が感じられるんです。木のクセや自然な形をうまく取り入れていて、木に対する慈しみを感じました。
もうじき愛媛美術館で開催されるこの展覧会の紹介ページに、木っ端仏の画像などがありました。art-index
実はこの展覧会は、先日の興福寺 国宝特別展-お堂で見る阿修羅-と同じ日に行ったんです。さすがに体力的には疲れましたが、対照的な作風の素晴らしい仏像を、同じ日に見られる贅沢を味あわせていただきました。
私も近々ブログにアップするつもりですが、円空には衝撃を受けました。
300年も昔に、あんなに前衛的な仏像があったのかとびっくりしました。
木喰は以前に見たので今回は2回目でした。味わいは違いますが、素朴な仏像という点で共通点がありますね。
scopsさん、最近仏教美術にはまってます?
円空は 亡き父が好きだったので 子どもの頃から親しんできました。
もちろん、写真で、です。
以前から 私は 円空や木喰を見ると 「アタシでも掘れそう」と思っていました(笑)。
最近 機会があって 見に行きましたら、もう、ぜんっぜん、違いますね(汗)。
「阿修羅」とダブルヘッダーとは! さすが、体力がありますね!
そういう表現の方が当てはまってますね。
なんにでも仏を彫る、すなわち、そこに魂を見つけているんでしょうね。素晴らしい仏師だと思います。
仏教美術、特にはまっていると言うわけでもないんですけど、なぜか続きますねえ。
やっぱり実物は違いますねえ。特に円空は素晴らしいと思いました。実物はこちらの感覚でいろんな角度からも見ることができるし、写真のように一方的な表現ではないところがいいですね。これからも、無理をしてでも実物を見に行こうと思います。
京都と奈良のダブルヘッダー、そして行列・・・
さすがに疲れましたが、贅沢な一日でした。ま、なかなか時間がとれないというのが一番の理由ですけど。
羽島市と郡上市美並が、それぞれに「我地が円空生誕の地」をうたっています。
美並の、星宮神社横には「美並ふるさと館」があるのですが、館内には円空仏が(初期から晩年の作)が展示されています。
私も円空さんをみると、心が和みます。
私は実物を見たのは初めてだったんですけど、迷いなく彫られている様を見て、気持ちが清々しくなるようでした。
素晴らしい仏像に、お疲れも心地よさに変わったのでは?
神社仏閣、神仏像を見るとき、昔々から続いて今があるのだと、当たり前のことを改めて気づく私です(汗)
長い歴史を経て人々に支持されてきたものには、今の世でもやっぱり引き付けられるものがありますねえ。