S&Cサポート代表の佐藤雄一です。
施術や筋トレ指導をするとき、お客さまのカラダの状態を、把握するために、必ず関節の動き(関節可動域)を診ます。
関節の動きを知らずに、施術や筋トレをしても、的確な効果を得ることができません。
特に筋トレは、効果を得ることができないだけで、済めば良いですが、筋肉・じん帯・関節などを痛めてしまう可能性もあります。
ベンチプレスで肩を痛めた......デットリフトで腰を痛めた......ランニングでひざを痛めた。
こういった声って、多いんですよね。
中には、「ベンチプレスで肩を痛めたんですけど、痛めていてもベンチプレスを出来る方法ありますか?」と、聞いてきたトレーニーがいます。
まぁ、出来なくもないですけど、口頭だけのアドバイスでは、伝えきれないですし、覚えきれないと思います。
ってことで、ベンチプレスをすることよりも、まずは治すことを優先するように、やんわりとお伝えしました。
ちなみに、ベンチプレスで肩を痛める人は、ご自身の肩の可動範囲や、正しい肩を動かし方を知らない場合が多いですね。
はじめて施術を受けた30代女性と50代女性のお客さま。
股関節の動きが、正常よりも狭いことをお伝えすると、お二人とも驚いていました。
ご自身が思っていたよりも、動かなかったようです。
お二人のように、本来の関節の動く範囲や、自分の関節がどのくらい動くのか、知らない方って多いんですよね。
「ちゃんとストレッチしているんだけど。」って言う方がいますが、本来の関節の動きを知らないので、正しいストレッチが出来ていない人が多いです。
仮に、正しいストレッチができていたとしても、入念にストレッチしているのは、自分が得意・好きなストレッチだったりするので、関節の動きが良いところと、悪いところの差が、大きいという人もいます。
たとえば、女性であれば、太もも後側のストレッチを、入念におこなっているけど、拮抗筋の太もも前側を同じように、入念にストレッチしている姿を、あまり見たことがありません。
お尻のストレッチと、太もも内側のストレッチも同じことが言えますね。
自分の得意・好きなストレッチを時間かけておこなえば、それは「日ごろ、ストレッチしている」ってなるんですよね。
僕が、診ている関節の動きは、動きの良いところではなく、動きの悪いところです。
動きの悪いところを改善することが、施術や筋トレの効果を引き上げるからです。
あなたは、正しい関節の動き、あなたの関節の動きの得意・不得意を知っていますか?