絆の法則

澤谷 鑛

ある登校拒否の少年 Ⅰ

2008-04-28 | Weblog
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ある登校拒否の少年 Ⅰ
                                澤谷 鑛

秀人(ひでと)の母親・岩佐(いわさ)秋子(あきこ)(43歳)は、一年を越えて悩んでいた。

 秀人が一年三ヶ月も学校に行っていないのだ。いわゆる登校拒否なのだが、秋子をはじめ家族や学校にはまったく打つ手がなかった。

 母子(おやこ)は、私のセミナーに秀人の友だちの父親である会社の経営者の口利きで参加した。友だちの父親の妻と秋子は、どういうわけか秀人が小学校の時代から気が合っていたのだ。

 私は岩佐母子に二人一緒の面談をした。

「何が一番の問題なのですか?」
「秀人が、もう一年三ヶ月も学校に行っていません」
「何年生になりました?」
「中学二年生です」
「じゃあ、一年生の夏休みから学校に行っていない?」
「はい」

「秀人君、何人兄弟?」
 秀人は応えず、母親が応えるのは当然とばかりに応えた。
「一人っ子なんです」
 秀人は、寂しそうな表情をしてうつむいたままだった。

「秀人君、学校に行きたくなかったら行かなくてもいいんだ。のびのびとやりたいことをやったらいいよ」
 母親は驚いた表情をした。学校に行くように説得してくれる、とでも思っていたのだろうか。反対に秀人の表情は和(なご)んだ。

「岩佐さん、基本的には、子供の問題は親の問題なんですよ。親の心が子供の事として映り、それが問題化してくるのですね」
「えっ? どういうことですか?」
「うーむ、飛躍しすぎましたか……」

「親の心が子供の問題? ちょっと分からないですね」(つづく)

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23 コメント

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疑問を解決する予感 (スクラッチ)
2008-04-28 07:44:31
早く続きが読みたいなと思いました。
『親の問題が子供の事として映り問題化する。』
どうも変容のチャンスで感じた疑問を解決する予感がします。
いい題材かも (澤谷 鑛)
2008-04-28 07:48:51
スクラッチさん。

りんりんさんの「変容のチャンス」で感じられた疑問を解決する予感がする、というのは、嬉しいご意見です。確かに、いい題材かも知れません。
つづきをご期待ください。
つづきが非常に興味 (たあちゃんパパ)
2008-04-28 07:56:16
はじめてコメントさせていただきます。
まさに同じようなことで悩んでいます。
親として、自分もいけないのはわかっていますが、
どうしたものか?
妻とのことは、どうにもならないので
書いていて、答えに近くなったのかな?
私が妻を許しているはずなのに
許していないのかな?
明日学校を休むと電話があった長男に
だめだよっと言ったが、全く聴かず
結局休むことに・・・
つづきが非常に興味がありますね・・・
これは本に出てきたのと同じでしょうか?
考えさせていただいてありがとうございます。
具体的なコメントを! (澤谷 鑛)
2008-04-28 08:11:06
たあちゃんパパさん。

子供さんの登校拒否で悩んでおられるのですね。りんりんさんの昨日の「変容のチャンス」にもコメントされていましたね。

奥さんのことは、どうにもならない? どういうことなのでしょうか? 具体的にお書きいただくと、全国の多くの愛深い方々からコメントがきますよ。奥さんを許しているはずなのに許していない? どういうことでしょうか? ご夫婦の不調和? 是非、コメントくださいね。

昨年7月に出版した拙著『すべての「結果」は引き寄せられている~運命を決める「牽引の法則」~』(総合法令出版)の「親子~親が変われば子どもも変わる」(実話)も併せてお読みください。

どうぞつづきにご期待ください。
不登校の原因 (紅林 千賀子)
2008-04-28 10:19:35
びっくりしました! 今日のブログのお話。

実は、先日書かせていただいた「恩師」で、
中学2年生のときに、息子が先生に呼び出されていたことのひとつは 
仲が良かった子の不登校でした。
その不登校の原因が、息子にあるというのです。
息子が送ったメールと サッカー部の中での問題が原因とのことでした。
親御さんから、とても激怒したお電話を頂きました。
同じように、一人息子さんでした。

息子は、かなりそのお友達のことで、悩んでおりましたし、
私も、娘の不登校を経験しておりましたので、
その親御さんのお気持ちをお察しすることが出来ました。
でも、一方的に電話を切られてしまいました。

しばらくして、学校に行かないそのお友達と
息子は、たまに会っていました。
近くで、一緒にリフティングをして遊んでいる様子を見ると
まるで小学生の様に楽しそうで、二人の間のわだかまりは 
すっかり解けたように見えていました。

やはり、中学2年生の時に、不登校の時期があった娘は、
高校2年生のときに、金銭がらみのいじめにあいました。
今、大学を卒業しても、彼女は、家庭教師を長いこと続けています。
とても、小学生に人気があるようで、
頂いたお手紙や絵などを嬉しそうに見せてくれます。

私も、もう一度、じっくり考えてみようと思います。
そして、今度、彼女にも聞いてみようと思います。
そこからの風景は? (澤谷 鑛)
2008-04-28 11:41:13
紅林千賀子さん。

お子さんのことでは、いろいろとご苦労をされているのですね。息子さんと娘さん、それぞれに、なのですね。

ところで、「子供の問題は、親の問題」という視点からの言及がほしいですね。どうなのでしょうか? そこからの風景は?
どのように切り込んでいくのか (りんりん)
2008-04-28 14:16:36
>子供の問題は親の問題なんですよ。親の心が子供の事として映り、それが問題化してくるのですね

とても、ひとごとには思えません。

絆の法則が、どのように切り込んでいくのか、自分のことと照らし合わせて見ていきたいという思いでいっぱいでおります。

自己変革からのしあわせな人生の実現 (澤谷 鑛)
2008-04-28 14:26:55
りんりんさん。

そうですね。そこのところが重要なのですね。是非とも、そこを表現してみてほしいですね。その表現は裏付けにもなりますが、おそらく自己変革からのしあわせな人生の実現の出発にもなると思いますね。
自分を出せたんだね (舟木裕子)
2008-04-28 20:07:28
>「秀人君、何人兄弟?」
 秀人は応えず、母親が応えるのは当然とばかりに応えた。
「一人っ子なんです」
 秀人は、寂しそうな表情をしてうつむいたままだった。

ここがとても気になりました。
お母様の様子が、少し前の私のようです。
先生は秀人君に語りかけられたのに、秀人君の答えを待てないお母様に、焦りと言うか・・・
悪い言い方をすれば「手っ取り早く何とかしたい」というような気持ち・・・。秀人君の問題のほかにも、何か抱えてらっしゃるのでしょうか、これに関しては、続きを待ちたいです。

ちょっと前、うちの娘が学校に一週間ほどいけなかったときに、職場のオーナーさんに「よかったよ! あっちゃんが自分を出せたんだね。これで安心だ。」と言われて、ちょっとびっくりしましたが。
しかし、そうなのかも・・・と思え、歓迎するような気持ちというと変なのですが、私の気持ちがそうなった時に、娘はとても元気になり、びっくりするくらいおてんばになりました。

秀人君も、今、一生懸命自分の中の何かを表現しようとしているのでしょうか。
抜本的に問題を洗い流す (澤谷 鑛)
2008-04-28 20:16:52
舟木裕子さん。

そうですね。秀人君は自分が出せないのですね。また、そのように母親が立ち回っていると言っていいのかも知れませんね。

母親は、舟木さんのいわれるように「手っ取り早く何とかしたい」というような気持ちで、それは「学校に行ってくれればいい」という気持ちなのでしょう。抜本的に問題を洗い流すということではないようです。

どうぞつづきをお読みください。

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