拝啓 陸の孤島から

いいことがあってこその 笑顔じゃなくて
笑顔でいりゃいいこと あると思えたら それがいいことの 序章です

修羅場

2005年11月01日 22時37分31秒 | 観た・買った・聴いた・読んだ
買ってきましたよ!
東京事変のニューシングル「修羅場」

「大奥」で聞いたときには、
「歌詞が聞き取れない曲だなあ」と思っておりました。
購入して歌詞カードを見て納得。
この歌詞は(難解すぎて)聞きとれませんねぇ。
「疑うなんて浅ましいです」っていう歌詞の所、
「疑うなんて朝飯です」って聞こえてたし(笑)。

一昔前のサザンみたいな感じですかねえ。
わざと聞き取りづらい歌詞・歌い方にして、
言葉が安っぽくなることを避けたり、
楽器の音とボーカルの声が融和しやすくなる効果を狙ったりと。

そう、わざと高音部を金切り声のようにすることによって、
より一層、椎名林檎の声が楽器的なものになってますね。
もともと林檎ちゃんの声は楽器っぽかったんだけど。
「椎名林檎」として歌詞やその世界観が必要以上に注目を集めたソロに比べて、
バンドとしての一体感を重要視しているというか。
カラオケを前提としたようなボーカルとアレンジのバランスでなく、
キーボード、ベース、ドラム、ギター、そしてボーカルの位置関係を並列に扱いたい感じを受けます。

そして!

たぶん、今頃2ちゃんの林檎板では軽く祭りになってんじゃないかと思うけど、
C/Wの「落日」がいい!
むしろ、こっちがA面でも良かったんじゃないの? ってくらい良い!

「修羅場」の(良い意味で)クセのある歌い方と違い、
ものすごく素直に歌い上げていて、
メロディーも切なげ、歌詞も切ない、
「椎名林檎、何か辛いことがあったのか!?」っていうような王道バラードです。
敢えて過去の林檎楽曲で例えるなら、「茜さす、帰路照らされど…」に近いかなあ…。
でも、ずっとずっと深く身に染みる度合いは強いです。
「遭難」のC/Wの「心」もファンとしては驚かされたけど、
今回はもっと驚きですねえ。

「修羅場」がドラマの主題歌なだけに当然注目を集めますが、
是非、「落日」も聞いて欲しいですね。
林檎ファン以外にも敷居の低い曲です。