里山の移ろい

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美徳

2017-03-22 14:11:16 | 日記

これまで何回か、集落のことについてこの欄に記してきた。

集落には、いろんな組織がある。さぞ、会議では活発な議論が交わされるであろう、

と思われるが、残念ながら低調と言っていい?

必要なことまでも「話さない」、方々おられる。

これまで、いろいろな集落の会合に出ているが、

このような、光景を沢山見てきたし出会ってきた。

「なぜなのだろう」と考えると、理由は三つほどあるように思う?

 

一つは、集落の成り立ちにあるのではないか?

例えば、本家と分家の関係、親戚関係等々、

同集落に血縁で結ばれている方々が集まっているのも事実。

つまり「分家の分際でなんだ!!」。

いわゆる、無意識に誰話すことなく、自然と上下関係が出来ているのではないか?

二つには、発言をしてもいいが発言することによって、

もしかすると、集落内に気まずい空気が流れるようになる?

つまり、波風立を立てたくない、ということであろう?

三つ目は、女性の出席率が多くなったことである。一昔前は、女性はほんの少しであった。

これだけ、世の中が変わったことの証であろう?

「男を指しおいて、生意気な!!」、などと言う人は今はいないのであるが、

どうしても遠慮がちになる。

女性の立場からの発言があってもいい。

 

さらに、もう一つ付け加えれば、話さないのが「美徳」、という考えである?

一旦、発言したことは「引っ込める」ことが、なかなか難しい?

それよりも、黙っていたほうがいいゃ。

こんな慣例があるのが、集落の実態のように思う?

 

こんなことを考えてみると、まだまだ私たちの住む農村社会は、

封建的なものが残っているように思う?

昭和、平成になって29年。100年になる。

尚、美徳とは「ほめるべき立派な徳、美しい徳」と広辞苑にあるが、

いまさら、話さないことが、

美徳などと思っている人などないと思うが・・・・

 

 家の中に居ても、ウグイスの鳴き声が聞こえるようなった。

 里山から里まで下りてきているようだ。

 庭にある直径1m位のツツジの根元に、野鳥が運んだツバキの種から成長した

 やぶ椿に花が咲いていた。