先日、東一宮店のお客様と石見銀山にある群言堂本社へ行って来ました。
毎年、この頃にお邪魔するのですが、いつ行っても「心」が癒される場所です。
ところで、この3月に群言堂の直営店が、山形に新しくオープンしました。
この山形店は、新月から満月、満月から新月と、月の満ち欠けで営業形態を切り替える
という群言堂の会長である「大吉」さんのユニークすぎる発想から生まれたショップです。
新月から満月の間は、「人ともの」の出会いの場として群言堂の店舗となり
満月から新月の間は、「人とこと」の出会いの場として、イベントやワークショップの場として活用する
といいうのです。
最近の「大吉」さんはしきりに、「もう物欲だけの時代ではない。これからは人間の成長欲の時代だ」と
いわれているようです。
また、大吉さんは
「歴史上、今ほどの贅沢・豊かさを手にいれた時代はかつて無い。しかし一方で人々は
大切なものを置き去りにしてきたことに気付きはじめている」そんなことも言われています。
昔の人々は、月の満ち欠けに従って農作業をしていたとそうですね。
日本では、月を「お月さま」というように頭にをつけて、さらにまでつけます。
生活の指針として月が特別な存在だったに違いないのです。
そんなところに目を向け、もっと自然とともに生きている私たちの感性を大事にしたい思ったのでは
ないでしょうか・・・
「心」を大切にしたいと思ったからこそ、こんな営業形態を思いついたのでしょう。
月の半分しか物品を売らないなんて、商売人にしてみれば、こんな怖いことはありません。
そんな不安はもちろんあると思います。
でも、大吉さんは「もっともっと感性を研ぎ澄まし、自然を感じ共に生きる」ということ
それから、「ものを売るというのでなく、考えや生活スタイルなどの形のないものを売る」ということ
それらを商いにしていくとどうなるのか・・・世の人々に
投げかけてみたかったのではないかと私は思いました。
この山形のお店が、どんな風に受け入れられるのか、今後の成長を見守っていきたいものです。
それにしても、群言堂は常に時代の2歩3歩、先を見据えて面白いこと考えるユニークな企業ですね。
お福さん