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法律・司法試験研究室

法律・司法試験について考察します。

答案と法的三段論法

2008年01月27日 | 論文式試験の答案
法的三段論法とは、

一段目 B→C
二段目 A→B
三段目∴A→C

という論証法のことだ。
B=法規(規範)
A=具体的事実
C=法律効果
である。

このときに、二段目が「A→B´」となっていたら、どうだろうか。
三段論法は成立しなくなる。

だから答案を書くときには、「´」にならないように細心の注意を払うべきである。
つまり、掲げた規範とあてはめる規範を完全に同一の文言にするのである。


「法学部の先生は細かな文言にこだわるから面倒くさい」
みたいな話を聞いたことがある。

確かに、細部にこだわるのは本質を見失う原因になりかねない。
しかし、三段論法の破綻を防ぐためには、細部にこだわらざるを得ない側面もある。

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