答案の書き方を教えてください。
そのように訊かれると,一瞬,戸惑う。
なぜなら,問題によって適切な書き方は異なるし,合格者の間でも異なるので,
「答案の書き方」を一概に答えることは困難だからである。
それでも,この質問はよく受け付ける。
そして,私自身の経験からしても,司法試験の学習上の最大のテーマは「答案の書き方」である。
そこで,今回は,法律の学習を始めたばかりの人向けに,憲民刑に通じる . . . 本文を読む
ここ数週間,法科大学院を目指す学部生を指導する機会が増えた。
そのため,法科大学院の入試問題にあたる機会もまた増えた。
大学ごとに問題の傾向が異なるので一概に言えないが,旧司法試験の問題よりも少し事実を詳しくした問題が多いようである。
そうすると,訓練の方法としても,旧司法試験の過去問を用いるのが最も適切なのではないかと思う。
法科大学院の入試の過去問は,多くの場合信頼できる再現答案がないため . . . 本文を読む
5分ほど前に,短答式試験の成績通知書が送られてきた。
公法系 81点
民事系119点
刑事系 78点
合計 278点
順位 496位でした。
足切りラインは215点だから,余裕でクリアしたのだが,
順位は予想よりも下だった。
やっぱり,もっとできている人はたくさんいたんだな。
短答をなめ過ぎていたと思う。
結局,旧司法試験のときにやりこんだ憲法・民法に救われた感じだ。 . . . 本文を読む
「ハーバードからの贈り物」著デイジー・ウェイドマン,訳幾島幸子(ランダムハウス講談社)
これは司法試験と直接の関係はないが,私が今も司法試験の学習を続けていられるのはこの本の影響が大きい。そこで,紹介することにする。
ハーバードビジネススクールでは,各学期の最後の授業で,先生が人生訓みたいなものを紹介するのが恒例だそうで,そのうちの15話を集めた本。
人生訓だけ聞いてもその本当の意味は分から . . . 本文を読む
「刑法総論講義 第2版」川端博(成文堂・平成18年)
大学一年生の時に,この本の初版と出会ったときの衝撃は忘れられない。
私は,中学・高校とかなり大量の本を読んできたから,読書には自信があった。
それなのに,この本に何が書かれているのかさっぱり分からなかったからだ。
それでも,先生のナマの講義を一年間聴きつつ,無理やり通読した。
その後しばらく訴訟法や商法の学習に走り,再度「刑法総論講義」を読 . . . 本文を読む