八王子市散田町在住のスポーツ好き親父の戯言!

八王子市の学童野球チーム散田ドラゴンズ元管理人(2007年3月~2016年2月)のブログです。

『ROOKIES』と『スクール・ウォーズ』

2008年05月25日 09時28分38秒 | スポーツ
今放映されている『ROOKIES』という不良少年たちが熱血教師とともに甲子園という夢を目指す現代版スポ根ドラマ(原作はマンガ)があります。土曜8時の視聴率12~3%が良いのか悪いのか分かりませんが、ウチのせがれは楽しんで観ています。しかし、管理人から見るとややストレートすぎるなあ(単純すぎるなあ)を思ってしまいまうのですが、「斉藤さん」というドラマについてのコラムで最近の若い子たちはストレートな正義感に共感すると書いている人がいました。
 
野球がドラマに取り上げれるのはうれしい限りですが、管理人としてはラグビーを題材にした『スクール・ウォーズ』の方が心に響きましたね。別に、野球とラグビーの違いではなく、同じクサさでも、実際の話をベースにしているかどうかの違いだと思います。『スクール・ウォーズ』はラグビー強豪校伏見工業の監督だった山口良治をモデルにしたドラマ(原作小説あり)です。伏見工業が校内暴力で手が付けられない状況だったというのは脚色のようですが、無名の公立高校が全国レベルのラグビー強豪校に変身させるるのはちょっとやそっとのことで出来ることではありません。このドラマは、当時一世を風靡したクサいドラマ独特の「熱い、臭い、くどい」という演出が随所に施されていましたが、本筋としては、ちょっとやそっとでは出来ないスポーツのプロセスが描かれていました。
 
『スクール・ウォーズ』の原作は『泣き虫先生の…』というタイトルでしたが、本当にそのタイトル通り、モデルの山口良治は泣き虫先生です。伏見工業はその後も全国大会に度々出場し、優勝や準優勝などの輝かしい成績を残しましたが、その時山口良治はいつも泣いていました。練習では厳しく選手を鍛えながら、選手が成し遂げた結果には、涙なしでは語れない。そういう姿勢が、無名の公立高校を全国屈指の強豪校に導いたのです。大八木、平尾など日本ラグビー界屈指の名選手を輩出したことが注目を集めましたが、それ以外の多くの「人間」を育てた本当の教育者なのだと思います。
 
ラグビーは人間同士がぶつかる格闘技です。才能の有無も重要ですが、勇気をもって足にタックルにいけば、力が劣るチームが強豪チームの足をすくうことも出来ます。一方野球は、バットやグラブという道具を介してプレーするスポーツですから、相手選手に直接触れることは出来ず、どんなに勇気をもていてもラグビーほど相手との力の差を埋める手段がありません。そんなところも、野球とラグビーのドラマの質の違いになってきます。とはいえ、野球も足を使ったり、食らいついて粘りに粘って四球を選んだりと、勇気だけでなく頭を使って格上相手に挑むことは出来ます。散ドラ諸君にもそんなドラマを期待しています。

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