八王子市散田町在住のスポーツ好き親父の戯言!

八王子市の学童野球チーム散田ドラゴンズ元管理人(2007年3月~2016年2月)のブログです。

男のコミュニケーション

2008年01月11日 22時35分20秒 | 指導・育成のうんちく
コミュニケーションとは、情報のやりとりのことで、ただの言いっ放し(発信)ではなく、相手がしっかりそれを受け止め(受信し)、応えることです。電車などで見かけるおばさんの会話は、皆で好き勝手なことを話しまくって(発信しっ放しで)、とてもコミュニケーションには見えないのですが、女性は男性に比べコミュニケーション能力が高いと言われ、皆で好き勝手に言っているように見えて実はしっかり相手の話を聞いている(受信している)ようです。こんなことを言うと、フェミニストの人に怒られそうですが、これは女性が子どもを産み育てることと関係しているのではないかと思います。コミュニケーションに占める言葉の割合は10数%で、その他の表情、声の調子、仕草など別な要素が多くを占めていると言われます。そして、女性は男性に比べ、人の顔を凝視する時間が長いという調査結果もあります。生まれたばかりの赤ん坊は、言葉でコミュニケーションをとれないため、泣き声や声音や表情で、おなかが空いたのか、おむつが濡れて気持ち悪いのか、どこかが痛いのかを表現し、女性はそれを読み取らなければならないからでしょう。つまり、女性は言葉だけではなく、感情をも読み取ろうとしているのです。

その点、男は仕事から帰って新聞を広げ、カミさんが話しかけるその日の出来事に対し、上の空で「えっ、なんか言った?」とはよくある話です(もちろん、ウチは違うという人もいるでしょうが)。言い訳をするようですが、はるか昔の男たちは家族を養うために、狩りに出かけましたが、そこで必要なのは、どこで何が獲れるとか、どこにはどんな危険があるかという意味のある合理的な情報です。そうでなければ、獲物は獲れませんし、自分たちの命も危ういからです。かくして、カミさんの話に「えっ、何?」となるわけです。女性が日常の何気ない出来事を話すことで「気持ち」をやりとりしようとしているのに対し、コミュニケーションに「意味」を見ようとする男性は意味が読み取れず「?」と上の空になるのです。

これと同じで、男の場合、親子の間のコミュニケーションというのも、意外に少なくなりがちです。「今日学校で何があった?」「かくかくしかじか」「へえ~」で終わりです。我が家でも娘は自分からいろいろしゃべるのに対し、息子の方は口が重く、まさにそんな感じでした。それが野球を始め、父(管理人)も一緒に参加するようになって様相は一変しました。週に1回ですが、半日同じ体験を共有しているのです。会話が増えないはずがありません。その日のプレーや反省などを話し合うだけでなく、野球に目覚めた息子は、それまで見たこともない新聞をを読むようになり(もちろん、スポーツ欄だけですが)、野球年鑑は擦り切れるまで読む愛読書になり、息子の方からあれこれ野球選手の話をするようになりました(勉強はからっきしなのに、野球選手のプロフィールは驚くべき暗記力です。やはり好きこそものの上手なれです)。

夫婦の間を取り持つ存在として「子はかすがい(二本の木をつなぐための釘のこと)」と言いますが、野球はまさに「親子のかすがい」です。夫婦にしても、親子にしても、何かをかすがいにしなくてもコミュニケーションを取れるのが一番ですが、なかなかそうはいかないのが現実ですから、利用しない手はないですよね。「かすがい」は別に野球でなくてもいいわけですが、散ドラ父たちは息子が折角野球をしているのですから、野球を「かすがい」にしましょう。間違いなくコミュニケーションが増えますから。管理人が散ドラに参加し始めてから、一番実感していることです。

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