日夜というほどではありませんが、折を見ては、野球規則を読み返したりはしています。その中で、気になっていたのが、タイトルにあるルールです。
二塁や三塁へは、プレートに足をつけたままの偽投が許されるのに、一塁だけは許されないのがなぜかずっと疑問に思っていました。
2×2=4、This is a pen.のように、そういうもんだと憶えればいいのかもしれませんが、ボークの項では、これは投手が打者を意図的にだますのを防ぐ規定であると言っているので、一塁偽投がなぜダメなのか理由が書いてないのが気になります。
今日、ふとそのことを思い出して、ネットで検索をしてみました。すると、同じ疑問を感じる人はたくさんいるようで、yahooの知恵袋にたくさん同じ質問があがっていました。しかし、ベストアンサーに選ばれている回答もおよそベストとは言えないもので、疑問は氷解しませんでした。
そんな中で、検索結果の一番上にあった中日スポーツの記事を読んで納得しました。これは慶大監督の江藤省三が読者からの質問に答えるコーナーだそうです。曰く「NPBの規則委員長によると、一塁に走者をくぎ付けにして盗塁等がなくなるのを防ぐ攻撃側に有利になるような規定」とのことです。一方で攻撃側に有利にするだけでなく、「二塁への偽投は認めて三塁への盗塁をしやすくなるのを防止している」のだそうです。
「プレートに軸足をつけたままの偽投」という規定は、常識的に考えれば、左投手の場合を想定したものです。その左投手が偽投をして、走者が頭から戻った場合、投手がすぐに投球動作に入った場合、盗塁はほぼ阻止できます。そういう姑息なプレーをさせないための規定のようです。野球に限らず、多くのスポーツでフェアプレイの精神がベースにありますが、そういう規定だということです。
逆に言うと、ボークもそうですが、騙そうという意図がない経験が浅い少年野球の少年たちの場合は、あまり大げさに目くじら立てずに、指導をするのも、教育的指導のような気がします。投手経験が浅い下級生が投げたりする場合、セットポジションで首と一緒に少し肩が揺れてしまった、焦ってしまってしっかり静止していなかったなんてことはよくあります。そんな時には、ルールの主旨も理解し、大げさに騒ぎたくないですね。
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11時半ですが、中日対ロッテはまだ決着がつきません。
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