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三田市議会議員 肥後淳三のウェルビーイング(幸せ)日記

幸せな出来事、その日の思いをブログにしたためます。        皆さんと一緒に幸せを追求しましょう!

三田市立の学校では、今後飲酒できなくなるのか? ~委員会の論点~

2025年06月06日 | 生活・教育
 6月議会に、三田市教育委員会から学校施設の目的外使用条例の改正議案が上程されました。これは、クラブ活動の地域移行に伴うもので、使用が可能となる施設の追加等が主な改正内容です。
 改正内容の
 1点目が、音楽教室、体育館、家庭科室などの特別教室以外の目的外使用は、これまで許可されていませんでしたが、柔道場、美術室などを校長判断で許可することで、地域クラブの活動を促進させるものです。
 2点目が、学校の使用時間を午前8時~午後10時までとしていたものが、午前7時から使えるとした改正です。
 3点目が、児童・生徒の健全育成をアルコールの害から守る為に「学校内での飲酒やその販売を禁止する」としたもの。であり、大きくはこの3点です。

 6月4日の福祉教育常任委員会では、この3点目の改正案に多くの議論が各委員から寄せられました。
 主な論点は、次のとおりです。
 ①地域の祭に目的外使用申請する際に「アルコールはNG」と言われていた経過が、この数年前から散見されている。現在2校しか認められていない。
 ②祭は、地域内の交流を図る意味で最も重要視されているが、飲酒は、コミュニケーションツールの一つである。
 ③これまで、学校長判断としていたものを地域特性も鑑みず、一律条例で規制することが、社会教育の観点からも正しい方向性なのか。
 ④教育委員会では、2年前から校長が(飲酒は可能)の判断をせずにほとんどの学校の祭で飲めなくしてきているが、「条例化のこと」などは、一切説明もなく、地域にとっては、寝耳に水状態である。また、今年の祭を学校を借りて実施する地域もあり、説明が果たせていないのではないか。

 これらの委員からの質問に対して教育委員会は、学校はあくまでも子供の教育現場であり、飲酒している姿が「安全管理上悪影響」を及ぼす。との説明であった。
 これについては、以下の委員側の反論を記しておきたい。
 ①祭で地域が学校施設を使用するのは、公園その他を借りて実施するよりも、学校グランドという物理的な状況からも管理がしやすく、学校は地域の核の施設としてこれまで利用されてきている。子どもたちの安全面では、抜群の立地である。「飲酒が安全管理上好ましくない。ので、飲酒するなら学校の外で祭をすればよい」という理屈は、防犯上隙間だらけの公園で祭りをすることになり、どちらが安全管理上好ましいのだろうか。
 ②災害時は、学校の体育館等に避難することになるが、長期の避難生活者に、体育館内の飲食禁止は当然として、校内全ての場所で飲酒できなくなる。この質問にも、「子どもらに飲酒している姿はみせたくはない。」との答弁だったが、被災者の心理状態を理解していないのではないかと感じた。
  避難者にタバコと同様、「校門を出たところで飲めばよいではないか。」とでも言うのだろうか。校内で指定された場所ではなく、敷地外で立ち飲みしている姿の方が、子ども達に悪影響を及ぼさないか。
 ③そもそも目的外使用許可とは、なんでしょうか。許可を降ろすのは、学校教育目的外で使用するからはないのでしょうか。運動会など教育目的での行事で飲酒(過去には運動会で飲んでいる大人もいましたが)することはありません。アルコールを提供するから学校教育目的外での使用許可を出さない。というのであれば、学校は地域の方々が行き交う施設ではなくなります。是非とも、地域にも寄り添う教育委員会であってほしいものです。

 この条例案については、6月4日の委員会で、即決せずに、19日に2回目の委員会を開き再審議することになりました。
 
 

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