サンズ・トーク

弘法寺のしだれ桜

この桜は、里見八犬伝にでてくる「伏姫」桜と名がついている。滝沢馬琴が書いた八犬伝が世に喧伝されたのは、200年ぐらい前のことなので、この物語の人気にあやかってあとからつけられた名のようである。
ここから遠くないところに里見公園という桜の名所もある。



弘法寺(ぐほうじ)は、天平9年(737年)僧行基が求法寺として創建、のち空海が訪れて弘法寺とし、鎌倉時代には、日蓮宗の寺になった。

この地に手児名伝説というのがある。
真間の手児名という絶世の美女があった。あまたの男性に想いをかけられ、身が持たなくなって、入水自殺したという。
行基はこの話をしのんで、求法寺を創建したとされる。
万葉集には、手児名を詠んだ山部赤人、高橋虫麻呂の短歌がいくつもある。

そして、弘法寺の門前には、手児名霊堂がある。私が行ったとき、霊堂にさしかけるように柳の大木があり、新芽の緑が鮮やかだった。
あたりを見回してみたが、美少女というのは、やはり昔がたりだったようだ。



弘法寺のうちに、人間宣言という修行の学堂のような別棟があり、浅はかなわれわれ凡人に教え、語りかけているごとくであった。


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