八場所休場で、もう後がない稀勢の里は五連勝。同じく横綱白鵬、鶴竜も同じく五連勝。
特に稀勢の里は、横綱としてはもう休場できない。
もしも、負けが重なるとしたら、もう引退するしかない立場なのだ。
休場が続いて、相撲勘も鈍くなっている。
肩の負傷は、回復しているかどうか、相撲に耐えられるかどうか、やってみなければわからない。
そんな危うさのなかで、初日から四日目まで、薄氷を踏むような危うい相撲で勝ちをひろってきたのだ。
そして、今日五日目の対戦は、前頭三枚目の正代。
差し手争いの攻防がつづき、最後は、上手投げで正代を破った。

紆余曲折はあろうとも、今日の相撲のように、仕留める技が際立つような、相撲を続けてもらいたい。
日本人の横綱として、堂々、復活、再生してもらいたいのであります。