サンズ・トーク

奥只見まで入ってみた

土曜日、湯沢のホテルを発ち、奥只見まで行ってみようということになった。
上信越道を小出ICで降りて、シルバーラインを上っていった。

別に福島へ抜ける国道があるが、山奥の水害で交通止めになっている。
そこでシルバーラインということなのだが、これが長いトンネル続き、車は照明の薄暗いトンネルの中を18キロもひたすら登ってゆく。
次男の運転だから確か。
シルバーラインというのは、むかし銀山があって、今も銀山平という地名が残っているのだ。
トンネルの手前では、山々は黄色、褐色の秋景色だったが、「長いトンネルを抜けると全山木々は葉を落としてまる坊主に代わっていた。」

尾瀬沼を源流とする只見川を堰きとめた奥只見ダムは、日本最大出力の水力発電ダムだそうで、険阻な山岳地帯、豪雪地帯の中を、難工事の末、9年がかりで昭和36年に完成したというのである。
今、原発事故に苦しむ東電と東北電力に電気を供給している。



シルバーラインの行き着く先はダムのすぐ下、向こう岸は福島県の桧枝岐村。
ダムの裾が終着点で、ここで行き止まり。
だから、国道のほうを行くと桧枝岐から尾瀬や会津、那須方面に行けるはずだが、通行止めなので、トンネルの中を18キロ戻るしかない。
ダムの堰堤の向こうには奥只見湖が広がっていて、遊覧船があったり、岩魚つりが出来たりするのだが、今はすっかり冬支度。
ダムの堰堤に上がってゆくトロッコみたいなものもやっていない、広い駐車場のまえのターミナルも雪囲いを始めているのだった。



冬はこれの1階部分は雪に埋まるのが普通みたい。
観光客もすでにまばら。スピーカーで、岩魚の串焼きは絶品と宣伝する声も空しく虚空に響いていた。
土産物の陳列も少なく、皆さん手仕舞いに忙しいようだ。
デコラ張りのテーブルと椅子がある軽食コーナーでは、早くもストーブと灯油ストーブが暖房しているのだった。



冬はここ、雪で途絶する。
奥只見丸山スキー場というのがあるが、冬場は完全にクローズする珍しいスキーゲレンデなのだ。

秋の終わり、クローズ前の奥只見を見ることができた。奥只見なのですぞ。

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