サンズ・トーク

よとうむし 菜園の難敵

きゃべつやブロッコリーを食害する青虫は、ちょうちょの幼虫だが、これなら目に見えるので、手でこまめに除去することができる。
また、とうがらし、にんにく、木酢液で虫がきらう液をつくって散布すれば、幾分虫を敬遠させることもできる。

だが、よとうむしは難しい。夜行性で、昼は土の中で寝ている。見つけにくい。夜、這い出していろんな若芽を食べるのだ。
好き嫌いなく、いろんなものを好んで食べるので、たまらない。

今月、きぬさやの若芽の茎、たまねぎ苗の軸が、大分やられた。大根、小松菜も種を蒔いて、出てくると、段々まばらになってくるのは、よとうむしのせいなのだ。

ホームセンターの園芸売り場で聞くと、夜、活発に食害するから、懐中電灯を持って見に行けば現行犯逮捕ができるとのことだが、私は夜行性ではない。
夜、軍手をつけ、長靴はいて、懐中電灯を持ってでかけると、こっちがどろぼうと間違われそうだ。
また、寒くなるとよとうむしの害がへるとのことだが、冬は、食害をうける作物そのものが減るので、殺虫剤を買いに来る客が減るだけなのだろう。

それで、やむをえず、オルトランという殺虫剤(食卓のふりかけの様な顆粒)を買って、玉葱ときぬさやの根元に振りかけた。3日後、昼、きぬさやの根方で、よとうが苦しんでいるのを見つけた。嬉しい、効くのだ。
オルトランは、植物の体内に入って、虫を殺す体質を作るので、よとうが少しかじっただけで、虫が死ぬのである。

何年か、よとうむし対策なしの畑だったが、これからは、見つけて駆除するほか、食害されて困る作物の特に幼時、少量のオルトランで対抗するつもりである。

貸し農園というところは、害虫でも、雑草の種でも、きっちり対策された区画から、無防備の区画へと、移ってゆくので、隣に負けぬよう、それなり防衛の手をつくさねばならないのである。

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