家の中は家内が主体。家の外側と高いところは私の分担と決まってくる。
清掃することが、1年の生活をリセットすることになる。
元日からは、少なくとも新鮮な人生を迎えたい。そういう内心の願望をこめて、踏み台に乗って風呂場、洗濯場の窓ガラスを外から、中から雑巾で拭く。面格子が入っているので格子の間から雑巾掛けをする。結露の水垢が薄くカビになっているので、相当丹念にこする。
清掃の結果を家内に示し、これでどうか、と問う。
家内だって大変だ。365日の炊事、洗濯、風呂、トイレなど暮らし関係できれいにしなきゃならないところが一杯ある。
私は、玄関まわりの水洗い、それから門扉もたわしでこすって水洗い。乾かしてから謹賀新年を貼る。
門松とか松飾りは、生木を消耗するので、市役所では、紙で印刷した門松を推奨しているのだ。
その紙を貼る。
庭掃除。木の剪定、整枝。落葉かき。雑草の整理。土が痩せたところには盛り土をする。
車だって普段余りきれいじゃないので、室内も掃除機を掛ける。
貸し農園の畑も、残渣が出ているので、穴を掘って埋める。様子を見て、冬野菜の保温、防風の養生もせねばならぬ。
素手でやる仕事も多いので、手のひらががさがさになる。
それとか、パソコンの中身の整理。メールの送受信トレイを整理する。
デジカメの画像データがバーッとあるので、種類別や撮影日順にフォルダーに収める。
パソコンがデータで満杯になるので、整理したものをDVDのディスクに移しかえなきゃならぬ。
当然、不要のものもあり、削除してゴミ箱に捨てる。そのゴミ箱をクリアする。
このようにいろんな掃除があるので、大晦日までに全部片が付くとは限らない。
それでも、大方一通り掃除して、年越し蕎麦を頂く、除夜の鐘を聞く。
早く寝てしまうと聞かないかもしれない。
我が家からも近くのお寺の鐘は聞こえるが、NHKの行く年来る年を眺める。
歌はきらいじゃないが、紅白は見ない。
そして、おもむろに人生つらつら考える。おのれの寿命のことは考えない。
くたばるまでは、エンドレス人生と心得て、はて、新年、どう暴れてやろうかと思いを馳せるのだ。
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