富岡町観光協会ブログ「夢咲くら」

警戒区域となった福島県富岡町の現在…
東日本大震災・原発事故・避難に関する新着情報などをお伝えしています。

ある家族のケース 3月15日(火)午後11時30分

2011-05-30 11:15:38 | 地震・津波・原発事故・避難
6号国道バイパスを南へ進みながら妹や弟へ連絡を取りました。
勿来の手前で連絡が取れましたが、12人で避難していると伝えると、
さすがにビックリしていました…でも、
ずっとメールや電話をしていたけど、通じなくて心配していたとの事。

3台の乗用車のうち1台はガソリンが満タンに近かったけど、
残り2台は、1メモリくらい…どこまで進めるか…
妹が来るまでどこかで待っていなければならないかも…

6号国道は所々段差がありました。
また、海沿いは津波の被害を受けたらしく、
フロントが下向きになって止まっている車も…
道路脇の草が全部同じ方向を向いているのも不気味でした。

11時頃、人の気配がまったく感じられない
6号国道をひたすら進んでいると、
ハザードランプをつけた車の車列が見えました。
ガソリンスタンドに並んでいたらしく、
人がいるらしい事がわかり少し安心…

ガソリンの赤ランプがついて、しばらく走り続け、
11時30分頃に日立市内の6号行動沿い
ヨークベニマル駐車場へ停車。
横浜に住む弟と連絡が取れましたが、
これ以上走れないことを告げると
今から迎えに行くと言ってくれたので、ここで待つことに…
一人1枚ずつの毛布で体をくるみ、車中で一晩過ごしました。

小雨だったのに、強い風も吹き始めてしまい不安が募りました。
この駐車場も人気がなくとても静かです。
3時頃、救急車が1台目の前の病院へ吸い込まれ、
人が動いているのが見え、ちょっと安心…
よーく見ると右側には交番が…
いざとなったら交番へ相談しにいこうか…
などど考えながらウトウトと朝まで過ごしました。


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