富岡町観光協会ブログ「夢咲くら」

警戒区域となった福島県富岡町の現在…
東日本大震災・原発事故・避難に関する新着情報などをお伝えしています。

5坪から生まれるヒューマンクロス計画「ざくろ坂プロジェクト」

2011-07-31 20:57:07 | 東日本大震災関連
吉永みち子さんが世話人となり、
東北の被災地で復興の為に立ち上がる人々、地方で懸命にがんばっている方々を、
応援したいと思っている都会の人々とのヒューマンクロスとして、
品川駅高輪口(西口)ちかくの「ざくろ坂」に面した、
グランドプリンスホテル新高輪さんのご協力を得て、
「ざくろ坂プロジェクト」が7月に誕生したそうです。

5坪の小さなスペースですが、
8月5日~14日は、
福島県伊達市から「まきばのジャージー」のジェラート、ソフトクリーム
桃の農家から桃の販売、壊滅的な福島の畜産・農業の現状を報告
放射能汚染んp実害と風評被害を何とか乗り越えようと懸命にがんばっている経営者を応援する予定で、
その店内では、大反響の福島応援歌、猪苗代湖ズの
「I love you & I need you ふくしま」を流したいと思っているそうです。

猪苗代湖ズといえば!メンバーの一人、渡辺俊美さんは富岡町出身!
ご縁があるのかな?まさに、ヒューマンクロス!




吉永みち子さん 震災を語る!

2011-07-30 20:19:27 | 東日本大震災関連
平成23年7月28日(木)横浜市栄公会堂にて、
ノンフィクション作家の吉永みち子さんが、「震災を語る!」というテーマで
講演会に講師として参加しました。

吉永みち子さんは、「桜のとみおか」委員会が「桜」をキーワードとして
桜にまつわる想い出の手紙の募集事業を行ってきた「桜文大賞」の審査員として、
音楽家の小室等さん、政治評論家の佐高信さん、故 杉浦日向子さんとともに、
何回か富岡町を訪れており、そのご縁もあって今回、
~愛と絆を支えに復興への道~というサブタイトルのとおり、
今後の震災発生時にやらねばならないことを考え、
そして今、もっとも必要としている事を訴え、少しでもお役に立てたいと
今回の講演会となったようです。

講演会には「桜のとみおか」委員会メンバーの
川崎葉子さん(富岡町出身・震災時は双葉町在住)も参加し、
中々報道されない双葉郡内の震災発生時と避難の様子を語りました。
原発事故発による避難体験を直に聞くことで、
多くの方よりこのたび募金を頂いたようです。

この募金は、必要経費を差し引いた後、
夏休みに思い切り外で遊ばせたい!プールに入らせたい!という思いを持つ、
福島県内の保護者の皆さんとの架け橋・調整役として川崎葉子さんが、
避難先の福井県で、こうした子供達を受け入れる際の費用に充てる予定との事です…



「予定~富岡に帰ったら~」配信中!

2011-07-29 16:21:30 | アクアタイムズ・ソウルセット・猪苗代湖ズ
7月9日(土)より、TOKYO FM 携帯サイト
http://www.tfm.co.jp/keitai/index.html
音楽ダウンロードサイト「OTOTOY」にて、420円で、
渡辺俊美とナンバーザの「予定~富岡に帰ったら~」が配信開始されました!

この曲は、東北各県出身のミュージシャンのコラボレーションにより展開中の、
故郷に帰ったらすることを、食べ物・場所・料理・産品とともに歌った、
そのシリーズの、福島県双葉郡富岡町バージョン!

この「予定」という曲は、元々、2009年10月に郡山市開成山野音で開催された、
「風とロックFES福島」の前夜祭にて結成された福島県人ユニット「薄皮饅頭ズ」
により披露された曲です…

「薄皮饅頭ズ」の饅頭の皮は、
箭内道彦さん(郡山市出身)と、THE BACK HORNの松田晋二さん(塙町出身)
饅頭の餡の、(トークライブでは、いつも、こう紹介しています)
TOKYO NO1 SOUL SETの渡辺俊美さん(富岡町出身)
この3人でオリジナル「予定」を歌ったのでした。

上記3人に、サンボマスターの山口さんが加わり、「猪苗代湖ズ」として
現在大反響を呼んでいる
「I Love you &I need you 福島」をリリースしたのです…

「予定~富岡に帰ったら~」の配信料にかかる¥420の全収益金が、
富岡町災害対策本部に寄付されるそうです。
皆さん! よろしくお願いします!

皇太子御夫妻が…

2011-07-28 11:35:17 | 震災日記
平成23年7月26日(火)、
皇太子御夫妻が、郡山市の避難所を訪問されました。

御夫妻そろって福島県にお越し下さり、どんなにか嬉しかったことと思います。
現在は、ビッグパレットに約250名の避難者がおりますが、
8月いっぱいで仮設住宅や民間賃貸の借り上げ住宅へ入居する予定だそうです。

渡辺俊美さん、郡山市にてラジオ放送出演!

2011-07-27 12:14:02 | アクアタイムズ・ソウルセット・猪苗代湖ズ
富岡町出身の渡辺俊美さん(TOKYO NO1 SOUL SET、猪苗代湖ズ)が、
明日、7月28日(木)郡山ビッグパレットにてラジオ放送に出演しま~す!

28日は、郡山市の開成山公園 自由広場にて開催される
「郡山イベント サマーフェスタ IN KORIYAMA 2011」に参加する為、
訪れる予定なのですが、合間をぬってのラジオ出演となりました。
サマーフェスタは、前売り¥2,000、当日¥2,500です。

また、8月6日(土)PM8:00~12:00には、
郡山市堂前puubにて「福島LIVE&DJ」にも参加予定とか…
¥2,000チケット制、35名様限定で前売りのみ。
詳しくは、TOKYO NO1 SOUL SETの公式HPにてご確認下さい!

あるご夫妻の一時帰宅

2011-07-26 21:09:13 | 一時帰宅
7月22日(金)広野総合グラウンド集合にて一時帰宅したご家族より報告です。

大型台風6号の接近により天候が心配されましたが、実施されました。
思ったより気温も上昇せず、比較的涼しかったそうです。

福島県外へ避難されているそのご家族は、70歳代のご夫婦。
お母様は落ち着いていた血圧が、避難生活中に高くなり
この夏の一時帰宅への参加は体調を考慮し見合わせ、その代わりに、
避難先のお宅である、三女が代理人として、お父様と二人で参加しました。

3月11日の東日本大震災で、二階のサッシがはずれ、ベランダも落ちていた家は、
屋根瓦も損壊していたため、4ヶ月後の今回帰宅した際、
玄関から茶の間、押し入れにいたるまで、雨水でぐっしょり。
天井も水分でブヨブヨに膨らみ、カビが発生していたそうです。
異臭もしていて、ハエも飛び交い、こたつ布団にはキノコも生えていたとか…

損壊の少ない隣家にはブルーシートがかけられていたのに、
我が家はそのままの状態で、持ち出そうと考えていた半分しか
持って帰る事が出来なかったそうですよ。

落胆ぶりは、かなりなものでした…
三女の方も仕事を休んで一時帰宅しましたが、
今後いつ故郷に帰る事ができるか分からないので、
参加して良かったとは言っていましたが、同時に寂しさも感じたようです…

(写真もたくさん撮影してきましたが、
あまりのひどさに今回のアップは見合わせました。)



我が家の猫ちゃん、その後…

2011-07-22 13:53:47 | 一時帰宅
平成23年7月7日(木)、震災から約4ヶ月、
一時帰宅の際に収容された瀕死の我が家の猫ちゃん…
回収されたその日の夕方、動物病院の院長先生から電話があり、
「今晩がヤマです。明日、こちらに来てもらえませんでしょうか。」と。
伝染病にかかっていたらしく、非常に厳しい状態だと言われました。

あれから約2週間、
猫ちゃんは、点滴や投薬の手厚い治療で持ち直し、少しずつ回復してきました。

3日に一回程度、郡山市のビッグパレットから見舞いに通う義父母の姿を見つけると、
点滴でぐったりしているにもかかわらず、起き上がって鳴くそうです。
家族が来るとうれしいのでしょうね。
一時帰宅前日の夜、キャリーバックを買いに走った娘の気持ちが通じて良かった!

ある東京電力(株)社員の家族のケース

2011-07-21 13:44:14 | 地震・津波・原発事故・避難
このたびの一時帰宅では、東京電力(株)に勤務する、
地元住民家族の方ともお会いしました。

彼女によれば、ご主人は別の勤務地で生活。
高校生のお子さんは、新潟にて生活。
家族みんなバラバラで暮らしているとのこと…

東京電力(株)の社員でもあり、また被災者でもあり、
そして、母としての彼女の心中を思うと、なんともいえない悲しさと辛さが…
早く一緒に暮らせるようにと、祈るのみです。


郡山市ビッグパレットへ

2011-07-20 13:20:00 | 一時帰宅
16時25分
一時帰宅が無事終了し、郡山市のビッグパレットへ向けて出発!
3月11日の東日本大震災発生時、町内の災害状況を記録する為にと、
プライベートのカメラを貸していましたので、それを受け取りに…

17時50分頃、ビッグパレットに到着
避難所となっている内部を係の方に案内して頂きました。
7月7日現在で約500名の方が、避難生活を送っているそうで、
8月いっぱいを目途に全員の仮設住宅・民間住宅への移動を目指していると聞きました。

館内には七夕飾りなどが飾られていたり、
子供が本を読んだりするスペースが確保されていましたが、
小部屋や広い通路フロアにも避難者がおり、
厳しい状況であることを目の当たりにしてきました。

災害対策本部の仮設プレハブは小さく、そこだけでは業務は難しいのか、
ビッグパレット内のホールやたくさんの小部屋が
町職員の皆さんの仕事場となっていて、まるで迷路のよう…

一時期は1,000名を越える避難者がいたとの事ですから、
本当に大変だったと思うし、今も限界ギリギリの状態であると感じました。
久しぶりに再会した懐かしい笑顔の一つ一つが、悲しそうに見えたのです…

ある方は、高校生のお兄ちゃんがいわき市内の学校に通学する為、
お母さんのご両親と一緒に、いわき市内で生活。
中学生の弟さんは、お父さんのご両親がいる福島市内で生活。
家族一緒に暮らすことが出来ていない現状を話して下さいました。
2学期からは、弟さんを福島市から呼び戻し、一緒にと思っているとも…

家族が一緒に暮らせる日が一刻も早く来ることを心から願うばかりです。


待ちに待った一時帰宅⑩大事な物

2011-07-19 12:49:45 | 一時帰宅
写真は自宅から持ち帰った品々が入った黒い袋です。
スクリーニング後、新しい透明の袋がかけて、
氏名が書かれていました。中身は…

振り袖と襦袢、振り袖用バッグ
(振り袖は約30年前に両親が準備してくれた思い出の品。
 姪っ子が来年成人式なので…今回無理をしても持ってきたかった一品です。)
デジタルビデオ約30本
(子ども達の成長記録ビデオですが、長女の記録が収められている物は、
 今回は重くてあきらめました…)
貴金属その他
(価格はたいしたことはありませんが、初めてのお給料で購入した物や、
 母が父から初めて買ってもらい、譲り受けた結婚指輪など…
 思いで深い品々が空き巣に入られずに本当に良かったです。)
CDやDVD、ポーチ、洋服など
(娘に頼まれた品ですが、残念ながら持ち帰る事が出来なかった物も…
 お小遣いをためて集めたCDやDVDは、どこでも買うことが出来る物ですが、
 決してそうではないのですね…娘にとっては大事な大事な物なのです。)
その他
(貯金箱や通帳、生命保険証書などの貴重品。パソコンのデータなども…)

アルバムは重くて、持って来ることが出来ませんでしたが、
役場の職員の方は、住民の方の一時帰宅が終了しないと
自宅には行くことが出来ないそうです。
町職員の皆さんも被災者なのだと思うと、
こうして今回、一時帰宅がかないました。心から感謝申し上げます。

待ちに待った一時帰宅⑨スクリーニング検査

2011-07-18 11:39:50 | 一時帰宅
15時05分、
慌ただしい2時間の自宅滞在を終え、送迎のマイクロバスへ乗り込みましたが、
バスに乗る際に放射線管理担当者の方が、一人ずつ足にカバーを掛けてくれました。
やはり一番持ち帰ってもらって困るのは「土」なのだそうです。
富岡町の自宅ではやはり暮らせないのだと思うと、せつなくて悲しい一時帰宅でした。

川内村体育館へ戻る際、車内では熱中症予防の為に、
ペットボトルの水が配布されました。
この水は車内だけで飲む事を許され、持ち帰る事は禁止、担当者の方が車内で回収。

15時35分、川内村体育館へ到着。
たくさんのスクリーニング検査スタッフが待機しており、
一人ずつ、頭の上から靴の底まで検査しました。

また、持ち帰った荷物は、一番外側の透明の袋は外され、黒い袋のみで検査。
中に入った品物も検査されていました。

写真はスクリーニング検査しているところです。
スクリーニングが終了したのは、15時35分。
待ちに待った一時帰宅が終わりました。

相双連合チームの短い夏

2011-07-17 11:07:09 | 東日本大震災関連
平成23年7月14日(木)
双葉翔陽高校、富岡高校、相馬農業高校の3チームで構成された
相双連合の硬式野球チームが、喜多方高校と対戦。
ホームランを打つなど見せ場があったものの、残念ながらコールド負け。
練習してきた仲間と一緒に試合が出来なかったけれど、
彼らにとっては、きっと忘れられない夏になったことでしょう。

そして、相双地区では他にも大会に参加した高校がありました。
浪江高校は、6対0で湖南高校に快勝
小高工業高校は、湯本高校に1点差で勝利
原町高校は、船引高校に7回コールド勝ち
相馬高校も清陵情報高校に逆転勝利
と、相双地区内の5校が初戦を突破したそうです。

これからのさらなる活躍をお祈りします!

双葉高等学校硬式野球部

2011-07-16 10:11:23 | 東日本大震災関連
6月28日のブログでは、相双連合の野球チームのことをお知らせしましたが、
相双連合チームは、双葉翔陽高校、富岡高校、相馬農業高校の3校で構成され、
双葉高校は単独で福島県大会に参加したことがわかりました。

昨日、7月15日(金)夏の甲子園に向けての初戦を、
14対0の5回コールド勝ちで圧勝。
サテライト方式で授業を受けている、県内各地に散らばる在校生やOBらが
試合会場に駆けつけ声援をおくったということです。

わが家の息子も応援に行きたかったにちがいありません。
1年生・2年生と吹奏楽部に所属し、硬式野球の試合がある時は
毎回スタンドで応援をしてきましたから…

でも、遠くからでも見ています。応援しています。
次回の試合もがんばって下さい。
試合結果は、双葉高等学校硬式野球部OBのHP上に即日アップされています。
詳しい事が知りたい方は、アクセスしてみて下さい。

待ちに待った一時帰宅⑧時間です!

2011-07-15 13:21:06 | 一時帰宅
時々、一時帰宅の担当者の方から無線が入ります。
各家々での作業が終了した方から連絡が入り、自宅までマイクロバスが送迎します。

我が家は一番早く下ろして頂きましたが、一番時間がかかってしまいました。
家の玄関が戸が開きにくくなっていて、それだけで手間取ってしまって…

「そろそろ2時間です。迎えにいきます。」との無線…
正直、あと30分欲しかった…
あっという間の2時間でした。

もうしばらくは戻って来ることが出来ない我が家の写真を撮るつもりでいたのに、
1枚も撮って帰ることが出来ず心残り。
でも、まあいいか…もう一度帰る為の「宿題」を残したと思えば…

(写真は、送迎のマイクロバスの内部です。座席や床にピンクのシートが…)