クリアファイルのその中は

何気ない毎日は、何気なく良い。

快適=後ろめたくなくて初めて快適って言う

2012-07-29 23:05:49 | 日記
我が家はオール電化住宅だ。

調理もお風呂も電気なので、節電となるとどうしてもエアコンが重点的になる。

去年は夏の電気料金が8800円/月と、とてつもなく無理して節電に励んだ。
家族全員うちわで凄し、なるべく一部屋に全員集まる。
掃除機は週に1度にし、モップとほうきを中心に使う。
ドライヤーは髪の内側さえ乾かせばOKとする・・・などなど。

だが今年は・・・

朝から室内の温度は30度。
窓を開けると熱風が入り、扇風機だけで過ごすにはキツイ。

猫も犬もグッタリして、人間も無気力になり、家族がドンヨリしたいや~な空気になった。
これではいけない。

そこで、

「今年は無理しない!」

と、室温30度を超えたらエアコンをつけようということになった。
設定温度は28度。
これでも十分快適に過ごせる。


しかし、当然今年の電気代はあがった。

電気料金のお知らせ欄には、去年の使用料との比較が記載されている。
思った通り去年より30%ほど多い使用料になっている。

電力会社の広報では、去年のデータを参考に節電協力を!なんて書いてあるのだ。

明かに今夏は(去年ほど)節電していない我が家。
データ表示は「なんでオ宅は協力しないんだ?」って脅迫されているみたい。

実はこういうプレッシャーに家族全員弱いのだ。
我慢強いお年寄りが救急搬送されるニュースも頻繁に流れる。
若い私たちがこれでいいのか?
なんだか後ろめたい気持ちになり、料金のお知らせが来た日はエアコンを遠慮した。

本当、オバカな家族。


でも。
私は過去に熱中症になったことがある。
今年の夏はあの時のあのイヤな感じの予兆がある暑さだ。
なまじ快適な室温で過ごしていたから、エアコンを止めたとたん「それ」がきた。

これはまずいよ。

ふと見れば、犬も白目をひんむいて寝ている。

無理は禁物。
元気じゃなきゃ他の「我慢ができること」が出来なくなる。

というわけで、今もエアコンのもとパソコンに向かっている。


オ下品な言葉でも吐いた方がスッキリ忘れられる

2012-07-25 23:49:52 | 日記
日常生活の中で、眉をひそめる行動をする人を見かけることはよくある。

電車でコンビニ弁当を食べる人、
平気で割り込む人、
イオンのコンセントで充電している子、
ジュースを飲みながら本屋で立ち読み・・・などなど

そんなシーンを見かける度に思う。
≪みっともないなぁ≫

怒りの感情よりは呆れることの方が多いかもしれない。


でも、今日は久しぶりに思ったのだ。

「なに?あのクソジジィ!!!」


夕飯の買い物時はけっこうレジが混むものだ。
私も3人ほど並んでいるレジにつき自分の順番を待っていた。
前の人がカゴの他に別会計と思われる商品を手に持っていたので、少し間を空けて並んでいた。

そこへ、一人のおじいさん。
手に飲み物とパンだけ持って私の前にスッと入ってきた。

「あのぉ・・」と言う前に私の存在に気が付き、列から離れられた。

が・・・私を横切る瞬間、突然大声で

「みんなして買うな。混むだろ!!」

と叫んだのだ。

「はぁ???」とは思ったのだが、世の中変な人は多い。
ま、いっか。
いや~な気持ちにはなったが、まだこの段階で彼は「クソ」でも「ジジィ」でもなかった。


彼はあちこち詮索して早く進みそうなレジを発見し並んだ。
私の列から3列ほど離れたところで、けっこう早く彼の番に回った。

私より後から来たが、私より早く会計を済ませた。

すると彼は私の方をジッと見て、目が合うと物凄く得意げにニヤリと笑いレジ袋をひょいと持ち上げた。
まるで「ざまぁみろ」とでも言っているかのようだった。

彼は勝手に私に敵対心を抱き、勝手に勝負をけしかけ(私は乗っていないが)、勝手に勝利に酔いしれた。

そして瞬間的によぎったのだ。
この年になって使うとは思わなかった言葉。

≪なに?あのクソジジィ!!!≫

いったん思うと、急にムカムカしてくる。
列に割り込まれたこと、おかしなイチャモンの言葉。
「なに?このひと?」から「なに?このクソジジィ」に変わるのだ。


とはいえ、今、こうして日記を書く頃には、さっきの爆発的嫌悪感も消えている。
≪クソ≫まで付いた≪ジジィ≫の顔もすでに忘れている。

そう考えると些細な出来事だった。

乳酸菌は体に良い

2012-07-21 00:14:56 | 日記
私が小さい頃のおやつと言えば、蒸かした芋とか、煮豆・・・
お菓子と呼べるものは「お子様せんべい」くらいだった。

近所のけっこう裕福な家のコの家に行くと、泉屋のクッキーやプリンなどがあり
カルチャーショックを受けたこともある。

一度よその家で甘くて美味しいものを食べたら、我が家でも甘いおやつが欲しくなる。

でも家中どこを探してもそんなものは無い。

そこで・・・

私の秘かな楽しみは、「ビオフェルミン」を噛むこと。

ほのかに甘く優しい味のこの薬は、自家中毒になりやすい私の為に母が常備薬として買ってくれていた物だった。

でも所詮ビオフェルミンは薬だ。
そうそうボリボリ食べられるものじゃない。
子供心に用量はキッチリ守るもんだと思っていたので、1日3粒しか口にしなかった。


小さい頃から慣れ親しんだものなので、大人になって家庭を持っても我が家の常備薬として食卓の上にある。
今でも毎日服用中。

変わらぬ素朴な甘みのある薬。
「あ~美味しい」とボリボリ噛む。

味は変わらぬとも、私の方は大人になってズルくなった。

「ビオフェルミンは乳酸菌。副作用なんて(そんなに)無いに違いない」

と、自分に言い聞かせ、1日3回1回3錠の用量は徐々に守らなくなっていく。

最初は1回5錠くらいに増やす。
それで別段体調に異変を来すことが無いと確信した後、どんどんその量が増えていく。
≪ビオフェルミン中毒≫

そのうち長男に叱られ(笑)、

「母さんが子供の頃は家にお菓子が無くてさ~・・・・・」
と、延々ビオフェルミン中毒になった経緯を説明し、最後に

「小さい頃は家が貧乏だったからお菓子が買えなかったら仕方ない」と締めくくった。

すると長男は

「母さん・・・ビオフェルミンって一瓶いくら?1350円だろ?
そんな高級な薬があったってことは、貧乏じゃなかったじゃん」

むむむ。又コイツに言い負かされる。

「でもさ、薬にお金を掛けるって親の愛情だったからでさ~」と続けてみたが長男に口ではほぼ勝てない私はやはり負けた。

「いずれにしろ、薬なんだから。いっぱい食うな!」

返す言葉もございません。

お調子者、億万長者を狙えるか

2012-07-14 12:55:56 | 日記
ロト6で家を買うという目論見は継続中だ。

ロトを購入するのは良いのだが、困るのが他のくじが発売中の時だ。

今だったら「一緒にサマージャンボはいかがですか?」と必ず聞かれる。
まぁ向うも売ってナンボの営業トークなので、決して鬱陶しいわけではない。

困るのは私の性格。
勧められるとイヤとは言えないのだ。

「いいです」と言うと「そうですか、またよろしくお願い致します」と明るく返事が返ってくる。
これもまたマニュアル通りなのだろう。

そこまで分かっているのに、
「売り子のおねえさん、本当は売りたいのに、無理に明るく返事をさせてごめんよ~」
と、つい思ってしまう。

そこでとにかく1度目の勧誘時はジャンボも購入する。
これでジャンボ発売期間中は、「一緒にジャンボは~」と聞かれたら、「もう買いました」と
心置きなく断ることができるというわけ。

別にバカ正直に買わなくても「買いました」と言えばいいじゃない?と友達は言う。
それはいけません。
ウソは絶対だめ。
なにせ私の信条としては、自分の行いが良くなければ、宝くじなんて当たらない!ですから。


ちなみに、他の小さいくじ(地方自治体くじやスクラッチなど)の時も当然同時購入を勧められる。
その時は「あ、いいです」とあっさり断っている。

ここまで書いておいて何なのだが、当選金の小さいくじの場合、遠慮なく断れるのだ。

勧められると断れない性格じゃなかったか?

大金が舞い込むかもしれないウマイ話を勧めらると断れない性格・・の間違いかも。

あ!ウソついちゃったから今週もロトは外れるな~。

届かなかった手紙

2012-07-09 23:05:46 | 日記
先日、結婚式で東京に行った際、もう一つどうしてもやりたいことがあった。

それは、6月に急死した知人・Iさんのお線香をあげに行くこと。


Iさんは母が学生時代下宿していた先の大家さん。
享年88歳だった。

母が卒業後も交流があり、私も子供達もお世話になった方だ。

Iさんの家は同じ世田谷区内だったので、息子たちを連れてよく遊びに行った。
息子を孫のように可愛がってくださり、次男が喘息でよく入院していた頃はお弁当を届けてくださったりもした。

引っ越した後も時々電話でお話したり、年賀状のやりとりをしていた。
もちろん母も、頻繁に行き来して親交があった方だ。
母にしてみれば、娘時代から58年来のお付き合いになるのだ。


そのIさんが、ある日急に「眠くて仕方ない」と言って眠ったままご逝去された。
生前よく「娘たちに迷惑をかけずに逝きたい」とおっしゃっていたので、母曰く「幸せだった」のだろう。


Iさんはご主人が亡くなった後、千葉の娘さんのお宅に移り住まれた。

二階のIさんの部屋に通されると、納骨前の遺灰が写真の前に置かれていた。
おしゃれなIさんらしく、ストールを小粋に巻いたお写真で、88歳とは思えない若々しい素敵な写真だった。

お線香をあげる前に、娘さんが1通の手紙を私に差し出された。

「これね、母がむーちゃんに宛てた手紙なの。
住所が間違っていたらしく戻ってきたのよ。
整理してたら出てきてね、もう処分しようと思っていたところだったの。
今日来てくれるなんて思わなかったから、渡せて良かったわ。」

懐かしいIさんの字を見た瞬間、涙がとめどなく流れてしまった。


ホテルに戻ってから、すぐに拝見したい反面、封を切る勇気が出なかった。
今これを読んだら絶対泣いてしまうだろう。
母の手前恥ずかしかった。

二泊三日の予定を終え、帰りの新幹線の中で封を開けた。
泣きたくなかったのだ。
ここなら、ぐっと涙をこらえられるだろう。

中には一筆箋が3枚。
「沢山書きたいけれど、むーちゃんの苦労を考えると可哀想で書けません」
と、6年前の私の離婚のことや不登校になった息子の話に触れられていた。

今になって?
と思うような話だが、きっとIさんは6年前から私にどんな言葉を掛ければ良いのか悩んでいらっしゃったのだろう。
悩んで悩んで、意を決して書いてくださったのだ。
泣かないなんて無駄な決心だった。


届かなかった1通の手紙。
これが住所不明で戻ってきた時、Iさんはどう思われたのだろうか。
やっとの思いで書いた手紙が戻り、もう一度郵送し直されなかったのには何か理由があったのかしら?

「届かなかったってことは、きっともう、むーちゃんは立ち直って元気にやっているってことね」

そう思ってくださったのなら良いなぁ。