クリアファイルのその中は

何気ない毎日は、何気なく良い。

乳酸菌は体に良い

2012-07-21 00:14:56 | 日記
私が小さい頃のおやつと言えば、蒸かした芋とか、煮豆・・・
お菓子と呼べるものは「お子様せんべい」くらいだった。

近所のけっこう裕福な家のコの家に行くと、泉屋のクッキーやプリンなどがあり
カルチャーショックを受けたこともある。

一度よその家で甘くて美味しいものを食べたら、我が家でも甘いおやつが欲しくなる。

でも家中どこを探してもそんなものは無い。

そこで・・・

私の秘かな楽しみは、「ビオフェルミン」を噛むこと。

ほのかに甘く優しい味のこの薬は、自家中毒になりやすい私の為に母が常備薬として買ってくれていた物だった。

でも所詮ビオフェルミンは薬だ。
そうそうボリボリ食べられるものじゃない。
子供心に用量はキッチリ守るもんだと思っていたので、1日3粒しか口にしなかった。


小さい頃から慣れ親しんだものなので、大人になって家庭を持っても我が家の常備薬として食卓の上にある。
今でも毎日服用中。

変わらぬ素朴な甘みのある薬。
「あ~美味しい」とボリボリ噛む。

味は変わらぬとも、私の方は大人になってズルくなった。

「ビオフェルミンは乳酸菌。副作用なんて(そんなに)無いに違いない」

と、自分に言い聞かせ、1日3回1回3錠の用量は徐々に守らなくなっていく。

最初は1回5錠くらいに増やす。
それで別段体調に異変を来すことが無いと確信した後、どんどんその量が増えていく。
≪ビオフェルミン中毒≫

そのうち長男に叱られ(笑)、

「母さんが子供の頃は家にお菓子が無くてさ~・・・・・」
と、延々ビオフェルミン中毒になった経緯を説明し、最後に

「小さい頃は家が貧乏だったからお菓子が買えなかったら仕方ない」と締めくくった。

すると長男は

「母さん・・・ビオフェルミンって一瓶いくら?1350円だろ?
そんな高級な薬があったってことは、貧乏じゃなかったじゃん」

むむむ。又コイツに言い負かされる。

「でもさ、薬にお金を掛けるって親の愛情だったからでさ~」と続けてみたが長男に口ではほぼ勝てない私はやはり負けた。

「いずれにしろ、薬なんだから。いっぱい食うな!」

返す言葉もございません。