やぁ ぱんちゃん

パンちゃんは先に旅立ったお姉さんや、辛い生活を一緒に過ごした仲間達と元気に橋の袂で暮らしていますねぇ。
マイちゃんやパンちゃんの先住犬だったデラちゃんや、ももちゃんやアスキーくんとも一緒に駆け回っていると嬉しい。


　　　　　　　　　　2004/05/29のパンちゃんです


ワンコ達はもともと邪気などと云うものはありませんから、裏切ったり騙したりすることなどありません。
だって、裏切ったり騙したり、他のものを傷付ける必要がないからです。
もし、あったとしたら、信頼した人間に教えられて、こうするとご主人が喜んでくれると思ったか、こうしないと怒られてしまうからと思ったからです。
怖いから攻撃することもあるのですが、怖がる場面がなければ、何も起こりません。
ワンコ達は群れで生活する生き物で、本来は助け合ってお互いを支えます。
どんなに辛くても、どんなに待っても、信頼した人間を裏切らないワンコ達は、無欲を現実に見せてくれる、温かさを与えてくれる者達です。


　　　　　　　　　　2004/05/29のマイちゃんです


パンちゃんもそんなワンコさんでした。
まいままさまやご家族と暮らし始め、マイちゃんとの生活を愉しんだ期間は長くはありませんでしたが、生まれてからのマイナスを一挙にプラスに替えてしまうほどの愉しさと優しさを味わいました。
そうして、パンちゃんにとっては何気ない瞳の動きが、身体の動きや鳴き声さえも、ご一家の方々や周りの者達に笑いや安らぎを与え、勇気さえも与えました。


　　　　　　　　　　2004/05/29のパールちゃんです


何より、パンちゃんは一生懸命な子でしたから。
一生懸命に遊び、寝て、食べ、腎不全にも懸命に戦って堪えました。
「最後の一滴まで生き抜いた」と言わしめたパンちゃんです。
でも、パンちゃんはスーパーワンコでもなければウルトラワンコでもありません。
まいぱんままさまやご一家のワンコさんでした。
パンちゃんとの別れを教えて頂いた、まいぱんままさまが残された６月１日の日記のパンちゃんは、余りに普通の表情に見えて、私は「あれっ」って思いましたよ。
小さく尾を振りながら、ドア方向を見ていましたね。
余りにも自然なので、「これから散歩に出掛けまーす」と言って立ち上がっても不思議でないように感じました。


　　　　　　　　　　2004/05/29のランランちゃんです



抜け殻を残して旅立ったパンちゃんだけれど、今はどのあたりで暮らしているのかなぁ～。
マイちゃんにモグラ狩りを教えてくれたり、しゅうたくんちにももちゃんと遊びに行ったり、もしかしたら、ディジーちゃんや姉妹達と遊び回っているのかもしれないね。
もちろん、時々は、マイちゃんとお話ししてるかもだね。

ムックン記念日の翌日に旅立ったパンちゃんは、本当に健気な子でした。
来年も、また。