犀太郎の歴史浪漫

歴史研究や歴史・時代小説など、気ままに書き綴っています。

同好会の旅(3)雨の宮古墳群

2012-05-09 22:59:17 | 日記
同好会の旅(3)雨の宮古墳群

石動山の散策を終え、少し時間があるとのことで、同じ中能登町にある雨の宮古墳群に向かいました。
雨の宮古墳群とは、どんな場所なのか。
石川県埋蔵文化財センターのウェブサイトを見ると、次のように記されています。

「鹿島郡中能登町能登部上・西馬場に所在する国指定史跡・雨の宮古墳群は、眉丈山の尾根筋につくられた古墳群です。墳丘全体が葺石でおおわれた、北陸地方最大級の前方後方墳(1号墳)と前方後円墳(2号墳)を中心に、方墳、円墳など、全部で36基の古墳が点在しています。」

さっそく古墳群の上に上がってみました。


古墳の上には、ここからの眺めを写真パネルにして、解説してあります。


眉丈山の尾根筋にあるだけに、眺望はまことに素晴らしいものがあります。


前出の『石川県の歴史散歩』の「雨の宮古墳群」を見ると、「邑知平野を挟んで、東の親王塚・亀塚と西の雨の宮の、この二つの大型の前期型古墳群は、古代の口能登の王者の権勢をしのばせ、中央の王権の支配力が、越前から加賀を通り越して、飛び石伝いにこの地方に与えた影響の強さを物語るものである。」と述べています。



はるか古墳時代に、このような大規模な古墳群が能登の地にあったということは、壮大な歴史の浪漫を感じさせてくれます。



中世の末森城址に始まった旅は、これも中世に信仰を集めた石動山を経て、古墳時代の王者の権勢をしのばせる雨の宮古墳群で終止符を打つことになりました。
存在だけを知っていても、実際に行って見なければ分からないことが多くあります。今回の三ヶ所は、初めての場所で、行って見てこそ分かる多くの収穫がありました。
また、機会があれば、同好会の皆さんとともに、山城・山寺の旅を楽しみたいものです。

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