犀太郎の歴史浪漫

歴史研究や歴史・時代小説など、気ままに書き綴っています。

五学会の連合発表会

2011-12-04 23:42:03 | 日記
   五学会の連合発表会

年に1度の石川県五学会連合研究発表会に行ってきました。
五学会とは、石川考古学研究会、加能民俗の会、石川郷土史学会、北陸史学会、石川地理学会のことです。
午前と午後、10人の方が研究の成果を発表しました。
石川郷土史学会からは、午前の部で、安井史郎さんが「重要文化財 三十間長屋の変遷」と題して発表しました。
三十間長屋には、当初、続櫓がありましたが、度重なる火災で焼失し、安政年間に再建された際には、続櫓は再建されなかったということです。
三十間長屋にも続櫓があったことは、初耳で、興味を惹かれました。

三十間長屋


また、午後の部では、北陸史学会の竹松幸香さんが「武家屋敷とその生活」と題して発表しました。
加賀藩では、禄高3000石以上の家臣に下屋敷が与えられ、当主が住む上屋敷とその家臣が住む下屋敷との位置関係には、①隣接型(本多家、長家、村井家など)、②分離型(前田土佐守家、前田家・長種系など)、③集合型(横山家、奥村支家、成瀬家など)があったそうです。
前田土佐守家では、今の高岡町に約3000坪の上屋敷、北広岡村に約2万5000坪の下屋敷があったということです。

前田土佐守家資料館