犀太郎の歴史浪漫

歴史研究や歴史・時代小説など、気ままに書き綴っています。

「明治・大正期の前田土佐守家」

2012-01-30 20:16:17 | 日記
「明治・大正期の前田土佐守家」

1月29日、長町の前田土佐守家資料館に出かけました。



「明治・大正期の前田土佐守家」という企画展の解説講座があり、学芸員・竹松幸香さんのお話を聴きました。
加賀藩の年寄衆だった八家の当主たちが明治維新を迎えて、どう対処してきたのか、大変興味深いお話でした。
旧八家の屋敷地は、陸軍や病院、学校、工場などの敷地になり、旧八家の当主たちの多くは経済的にも困窮し、東京などへ転出して、軍人や公務員になった人がいたということです。
明治という時代の変化は、加賀藩の上級武士にも予想外の打撃を与えたようで、幕藩体制ががらがらと音を立てて崩れ落ちたといえそうです。

金沢城大学(5)金沢城橋爪門の発掘調査

2012-01-19 18:33:10 | 日記
   金沢城大学(5)金沢城橋爪門の発掘調査

今年最初の記事です♪
金沢城大学、きょう(1月19日)は第5回です。
県立美術館で開かれ、金沢城研究所の栃木英道さんが「金沢城橋爪門の発掘調査」と題して、講演しました。


橋爪門は、石川門、河北門とともに、「金沢城三御門」といわれていて、金沢城の中で重要な位置を占めています。
現在、復元工事が進められていますが、これに先立って、平成22年と23年に発掘調査が行われています。


この発掘調査で分かってきたことについて、栃木さんから詳しいお話をして頂きました。

次の写真は、たまたま金沢城を訪れたときに、発掘現場に立ち寄り、撮影したものです。

橋爪門の発掘現場(昨年10月撮影)


橋爪門の発掘調査を担当している金沢城研究所の栃木さんは、目的について、
① 遺構の確実な保存
② 史実に基づく復元
③ 史料整理を経て、報告書の作成・刊行
の3点をあげ、平成26年度までに報告書を刊行したいと話していました。

北陸新幹線が金沢に来る年には、この橋爪門の復元工事が完成しているそうです。
楽しみですね♪