犀太郎の歴史浪漫

歴史研究や歴史・時代小説など、気ままに書き綴っています。

金沢城大学 (1) 兼六園周辺の見どころ

2011-10-13 18:05:43 | 日記
金沢城大学 (1) 兼六園周辺の見どころ

新聞を見て、城と庭の探究講座「金沢城大学」という催事があると知り、きょう県立美術館ホールに行って来ました。
きょうは第1回で、100名を超える参加者があり、金沢城・兼六園研究会副会長の山田高規さんが「金沢神社・金城霊沢等 兼六園周辺の見どころ」と題して講演をされました。

山田さんは、金沢神社や金城霊沢、板屋神社遥拝所、成巽閣、津田玄蕃邸などを上げ、「兼六園の外側にも見どころがたくさんある。ぜひじっくり見て廻ってほしい」と話していました。
金城霊沢は、芋掘藤五郎の伝承があるところで、「金沢」の地名の由来ともなっています。今もきれいな水が湧き出ています。

写真は、金城霊沢。2008年8月、「金沢散歩学」の「四高と兼六園の文学」の講座で金城霊沢を見学した際のものです。

次回は、「兼六園の植物」について、学習する予定です。





特別講演「江戸幕府と加賀本多家」

2011-10-02 21:08:24 | 日記
特別講演「江戸幕府と加賀本多家」

出羽町にある藩老本多蔵品館主催の特別講演「江戸幕府と加賀本多家」があり、行って来ました。
会場は、県立美術館のとなりにある広坂別館です。


今回は、北陸大学教授の長谷川孝徳さんと高岡法科大学准教授の本多俊彦さんが講師です。
長谷川さんは、『加賀藩史料』の中の「大坂冬陣日記」について、お話をされました。
冬の陣が終わってから、戦功を名乗り出た藩士が意外に多かったことが分かりましたが、現代ならどうだったかと考えさせられました。長谷川さんのお話は、いつも面白く聴けるので、楽しみです。
また、本多さんは、「加賀本多家の対幕府交渉」について、お話をされました。
初代・本多政重が加賀藩において、「公儀の意思を代弁する」役割があったとする通説について、政重が「再仕」であることや徳川家出奔事件などを軽視しているのではないかと疑問を呈しておられました。本多さんのお話もユーモアたっぷりで、面白いです。



あとで、藩老本多蔵品館に入館しましたが、ちょうど団体客が入ってきて、職員の説明があったので、いつもより内容が分かりやすくて、よかったです。

今回新たに展示された史料のうち、加賀藩5代藩主・前田綱紀の後見役を務めていた会津藩祖・保科正之の病状などを伝える綱紀から国元の本多、前田土佐守、長、横山、前田対馬守、奥村などの家臣に宛てた書状が目を引きます。保科正之は、綱紀の妻・摩須姫の父でもあり、また後見役でもあった訳で、加賀藩にとって保科正之の存在が大きかったことを示すものだということです。