肺癌症例においてはしばしば胸膜播種、胸壁浸潤を来たします。その痛みに対して苦労された経験はないですか?腫瘍浸潤による侵害受容性疼痛がおこるわけですから、NSAIDおよびオピオイドにて治療すればいいと思うのですが、それだけでは痛みのコントロールが難しい症例がありませんか?
腫瘍が胸膜、胸壁に浸潤すると、解剖学的に肋間神経、腕神経叢に影響を及ぼす可能性が高くなることから、神経障害性疼痛を生じる場合が多いとされています。神経障害性疼痛においてはNSAID、オピオイドだけではコントロールが難しく、プレカバリンなど鎮痛補助薬の投与を検討しなければいけません。痛みの性状については常に詳細な評価をしていきましょう。
肺癌をはじめ癌性疼痛においては痛みの原因を検索しながら、神経障害性疼痛の要素がないかを常に検討してくださいね。
追伸。最近上市された新しい強オピオイド薬であるタペンダドールはノルアドレナリン再取り込み阻害作用を有していることから神経障害性疼痛にも有効であると報告されています。癌性疼痛、今後さらにコントロールしやすくなるといいですね。早期から緩和医療(症状を取る治療)を導入すれば生命予後も延長するというデータが出ていますから、新しい治療薬に期待大です。
腫瘍が胸膜、胸壁に浸潤すると、解剖学的に肋間神経、腕神経叢に影響を及ぼす可能性が高くなることから、神経障害性疼痛を生じる場合が多いとされています。神経障害性疼痛においてはNSAID、オピオイドだけではコントロールが難しく、プレカバリンなど鎮痛補助薬の投与を検討しなければいけません。痛みの性状については常に詳細な評価をしていきましょう。
肺癌をはじめ癌性疼痛においては痛みの原因を検索しながら、神経障害性疼痛の要素がないかを常に検討してくださいね。
追伸。最近上市された新しい強オピオイド薬であるタペンダドールはノルアドレナリン再取り込み阻害作用を有していることから神経障害性疼痛にも有効であると報告されています。癌性疼痛、今後さらにコントロールしやすくなるといいですね。早期から緩和医療(症状を取る治療)を導入すれば生命予後も延長するというデータが出ていますから、新しい治療薬に期待大です。