本日自分の患者さんが低酸素血症の悪化で緊急入院しました。基礎に間質性肺炎による慢性呼吸不全、弁膜症による慢性心不があるのですが、今回の低酸素血症の悪化が、さて間質性肺炎の悪化か、心不全の悪化か悩ましい画像でした。しかしじっくりレントゲンを眺めていると、なんの「Kerley線」が見えました。心不全と判断し、心不全の治療を始めているところです。胸部CTでは両側胸水(葉間胸水含む)があり、またBNPが4000以上と著明な上昇であり、心不全と確定診断しましたが、本例のように間質性肺炎など他の疾患が並存していると、画像診断相当難易度が上がると思います。そのようなときに役立つ所見のひとつがKerley線かと思います。
Kerley線は広義間質病変があることを示します。その広義間質病変を来たす疾患の一部がKerley線を認めるわけです。Kerley線を認めやすい疾患3つを是非とも覚えてください。①肺水腫、②癌性リンパ管症、③急性好酸球性肺炎(薬剤性含む)の3つです。また広義間質病変を来たすびまん性肺疾患は、①サルコイドーシス、②リンパ増殖性疾患(リンパ腫含む)、③Multicentric castleman病、④IgG4陽性疾患、⑤薬剤性肺炎、⑥肺胞出血、⑦Erdheim Chester病が挙げられ、その一部の症例がKerley線を認めます。Kerley線を来たす疾患、たった3疾患ですから、是非とも覚えて明日の診療に役立ててくださいね。
Kerley線は広義間質病変があることを示します。その広義間質病変を来たす疾患の一部がKerley線を認めるわけです。Kerley線を認めやすい疾患3つを是非とも覚えてください。①肺水腫、②癌性リンパ管症、③急性好酸球性肺炎(薬剤性含む)の3つです。また広義間質病変を来たすびまん性肺疾患は、①サルコイドーシス、②リンパ増殖性疾患(リンパ腫含む)、③Multicentric castleman病、④IgG4陽性疾患、⑤薬剤性肺炎、⑥肺胞出血、⑦Erdheim Chester病が挙げられ、その一部の症例がKerley線を認めます。Kerley線を来たす疾患、たった3疾患ですから、是非とも覚えて明日の診療に役立ててくださいね。