文藝春秋・2005.8.5
リストラの果てに失踪した父親。残された父親、妻、三人の子供が、それぞれの視点で綴った日々。
14歳のケイは高校受験をしないと言い張り、好きだった陸上部もやめると言い出す。
17歳のカナは、深夜までおでん屋でアルバイトをしている。家族は、夜遊びしていると思っているが、金を溜めて自分の将来のために大学にも行くつもりだ。
27歳のリュウは、下の2人とは母親が違うが、父親が家を出た後、経済面で家族の面倒を見なければならない。実は会社を止めたというのに・・・
42歳の母親。家を出てしまった夫には、結婚の時に窮地を救ってもらったのだ。
73歳のおじいさんは、家族には最近ボケたと思われているが、とんでもない。自分の辛かった過去を乗り越えて立派に生きてきたのだ。
初めて読んだ作家さんだったが、父親が家を出た後の家族の気持ちを、それぞれ理解できるように描いていて、面白かった。血のつながりや複雑な家族の関係だが、相手を思いやる気持ちが見え隠れして、ホッと温かな気持ちになれた。(05/09/30)
リストラの果てに失踪した父親。残された父親、妻、三人の子供が、それぞれの視点で綴った日々。
14歳のケイは高校受験をしないと言い張り、好きだった陸上部もやめると言い出す。
17歳のカナは、深夜までおでん屋でアルバイトをしている。家族は、夜遊びしていると思っているが、金を溜めて自分の将来のために大学にも行くつもりだ。
27歳のリュウは、下の2人とは母親が違うが、父親が家を出た後、経済面で家族の面倒を見なければならない。実は会社を止めたというのに・・・
42歳の母親。家を出てしまった夫には、結婚の時に窮地を救ってもらったのだ。
73歳のおじいさんは、家族には最近ボケたと思われているが、とんでもない。自分の辛かった過去を乗り越えて立派に生きてきたのだ。
初めて読んだ作家さんだったが、父親が家を出た後の家族の気持ちを、それぞれ理解できるように描いていて、面白かった。血のつながりや複雑な家族の関係だが、相手を思いやる気持ちが見え隠れして、ホッと温かな気持ちになれた。(05/09/30)