東京創元社・2001.5.25
間宮緑は大学卒業後、念願だった出版社に勤務することができたが、辞令は「季刊落語」の編集部。落語などに興味がなかった緑だったが、編集長の牧のもとで少しずつ落語の面白さを理解していった。
◆三人目の幽霊 長年敵対していた「松の家」と「鈴の家」は二門会を開くことにしたが、そこでさまざまなアクシデントが続いた。誰かが二門会を失敗させようとしている。
◆不機嫌なソムリエ 緑の友達が尊敬するソムリエが突然行方不明になった。
◆三鶯荘奇談 噺家の妻が入院中、興行で家を空けることになった。彼の1人息子は緑と別荘で過ごすことになったが、そこには幽霊の気配が・・・
◆崩壊する喫茶店 緑の祖母は失明していたが、一枚の絵を見つめていた。その絵は白紙だった。
◆患う時計 三鶯亭菊朝の息子華菊は、別門で修行をしていた。そして真打昇進を機に三鶯亭に戻ることになったが・・・
牧と緑はユニークで楽しいコンビだ。会話のテンポも良くて、牧の洞察力が鋭い。私は落語についてはまるで知識はないが、それでも寄席の風景や雰囲気は想像できた。それぞれの事件が日常の中でのちょっとした謎なので、肩の力を抜いて読了。次の作品も読みたいと思える作家に出会えて嬉しい。(05/04/30)
間宮緑は大学卒業後、念願だった出版社に勤務することができたが、辞令は「季刊落語」の編集部。落語などに興味がなかった緑だったが、編集長の牧のもとで少しずつ落語の面白さを理解していった。
◆三人目の幽霊 長年敵対していた「松の家」と「鈴の家」は二門会を開くことにしたが、そこでさまざまなアクシデントが続いた。誰かが二門会を失敗させようとしている。
◆不機嫌なソムリエ 緑の友達が尊敬するソムリエが突然行方不明になった。
◆三鶯荘奇談 噺家の妻が入院中、興行で家を空けることになった。彼の1人息子は緑と別荘で過ごすことになったが、そこには幽霊の気配が・・・
◆崩壊する喫茶店 緑の祖母は失明していたが、一枚の絵を見つめていた。その絵は白紙だった。
◆患う時計 三鶯亭菊朝の息子華菊は、別門で修行をしていた。そして真打昇進を機に三鶯亭に戻ることになったが・・・
牧と緑はユニークで楽しいコンビだ。会話のテンポも良くて、牧の洞察力が鋭い。私は落語についてはまるで知識はないが、それでも寄席の風景や雰囲気は想像できた。それぞれの事件が日常の中でのちょっとした謎なので、肩の力を抜いて読了。次の作品も読みたいと思える作家に出会えて嬉しい。(05/04/30)