おままごと 2015-04-30 | 黒柴ころたん なんだか私が忙しくて、更新できずにいましたが、ころたんは元気です。 Aちゃんがおままごとをしていて、仲間に入れてくれました。 Aちゃんが「おかあさん」で、ころたんは「犬」の役です。 まあね、ちっとも面白くないのだとは思うよ。 散歩に行く方がいいもんね。 綺麗だったツツジももうお仕舞いです。
絶唱 / 湊かなえ 2015-04-30 | 読書 新潮社 2015/01/17 『楽園』 5歳の時に、阪神淡路大震災で双子の姉・毬絵を喪った雪絵。成長した彼女はトンガにいる。そこで雪絵はゲストハウスを営む尚美に出会う。恋人裕太にも黙って訪れたトンガで、雪絵はある目的を果たしたかった。 『約束』 国際ボランティア隊の一員として、トンガを訪れた理恵子。誰もが羨む恋人がいたが、その関係に悩んでいた。理恵子も震災で友達を失い、ずっと胸を痛めている。 『太陽』 震災で父親を亡くした杏子は、避難所で辛い体験をする。その時に救いになったのはボランティアのトンガの青年だった。杏子はその後子ども産むがうまくいかず、娘・花恋と一緒に逃げるようにトンガにやってくる。 『絶唱』 「楽園」「約束」「太陽」を書いた作家・千晴。国際ボランティア隊としてトンガを訪れたときに、尚美と知り合う。千晴も震災で親友を亡くし悩み続けていた。震災を利用して商売をすることを嫌悪し、被災者であることも決して話すことはなかった。 阪神淡路大震災で、大切な人を亡くし心に傷を負った4人の再生を描いた連作短編集。 トンガと聞いても、はっきりと場所もわかりませんでした。何故、この地が舞台になったのかと思ったら、湊さんは青年海外協力隊で2年間トンガに赴いたそうです。とすると、『絶唱』はフィクションなのではと思ってしまいます。発行も1月17日。何年経っても、震災の記憶は消えることなく、多くの人の心に影響を与えているのですね。(2015/04読了)
よるのふくらみ / 窪 美澄 2015-04-30 | 読書 新潮社 2014/02/20 商店街で育った、29歳の保育士みひろと、圭祐(兄)と裕太(弟)の兄弟。かつてみひろの母が男と出ていった後も圭祐はずっとみひろを守ってくれた。そしていつしか二人は付き合い結婚前提の同棲をしている。しかし、レックスレスの現実が、みひろにやり場のない不安を与え、みひろは祐太と関係を持ってしまう。祐太も昔からみひろに思いを寄せていたのだが、現在交際中の子持ちの女性がいる。この三角関係はどんなふうに結末を迎えるのか? 簡単に書いてしまうと、何の面白みもないただの三角関係になってしまいますが、それぞれに家族の事情があって、興味深く読了しました。人生、うまくいかないものです。しかし、それでも何とかなる! 不幸というわけでもなく、幸せとも実感できない三人。それをとりまく人たちのありふれた対応も理解できます。窪さんはこういう話のまとめ方が相変わらず上手いと思いました。(2015/04読了)
女王はかえらない / 降田 天 2015-04-30 | 読書 宝島社 2015/01/23 4年1組には、絶対的な権力を持ちクラスを牛耳るマキがいる。マキの機嫌を損ねたら、それはイジメの対象になる。そんなクラスを心配するのは、真面目な学級委員のメグ。そしてメグを心配する幼馴染のボク。そこへ東京からエリカという美少女が転校してきて、クラスはマキ派とエリカ派に二分された。そして夏祭りの夜、二人は直接対決することになり最悪の事件が起きる。 第13回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。 いま流行りのスクールカーストを題材にした小説で、『第一部 子どもたち』『第二部 教師』『第三部真相』の三部構成。作者は降田天(ふるたてん)は、鮎川颯(あゆかわそう)と萩野瑛(はぎのえい)の二人の女性でした。面白かったのですが、救いのないストーリーの後味は悪いです。小学生が怖くなります。彼らに未来があるとは思えないです。(2015/04読了)
可愛いオバケ 2015-04-22 | 黒柴ころたん 雨続きの日々が過ぎて、気温が高くなってきました。 すると、わが家には、オバケが出るように… ちっとも怖くはありません。 鋭い白い歯を見せていても、 魂が抜けたような顔をしていても、 その姿を見たら必ず笑ってしまうような、可愛いオバケです。
雨に泣いてる / 真山 仁 2015-04-22 | 読書 幻冬舎 2015/01/30 3月11日、宮城県沖を震源地とする巨大地震が発生する。毎朝新聞社会部のベテラン記者・大嶽は志願し現地に取材に行く。大嶽は阪神・淡路大震災も体験しており、その時のある失敗が忘れられずに今も苦しんでいた。大嶽が被災地で見たものは想像を絶するものだった。彼は取材中に行方がわからなくなった新人記者松本の捜索の任務も受けていた。松本は発見されるが、彼女を助けて津波で亡くなった僧侶を取材するうちに、僧侶が過去に凶悪な犯罪を犯していたことを知る。大嶽は、この事実とどう向き合うのか… 東日本大震災時に現地へ赴いた記者の葛藤が描かれています。まだまだ記憶に残るこの震災なので、読んでいるうちに、その日に戻ったように錯覚しました。あれだけの被害を出した震災だから、たくさんの人の人生が大きく変わってしまったことでしょう。ストーリー後半の僧侶の過去についてですが、私は、真実は真実として向き合わなければ、その先に進めないのではと思います。(2015/04読了)
ツツジかサツキ 2015-04-19 | 黒柴ころたん 住宅地の散歩も、いつも同じ場所に出かけています。 ツツジかサツキ(イマイチ違いがわからない…)が咲き始め、 鮮やかな散歩道になりました。 ころたんが、うんざり顔なのは、抱っこされてるからです。 『散歩は抱っこじゃ駄目でしょ。フンフンフンと匂いを嗅がなきゃ~』 『足の向くまま、気の向くまま…』 『全部咲いたら、もっと綺麗?』 『また写真撮られるのは、ゴメンだなぁ~』 『抱っこは、ヤメロー!』 お隣りのトム君に会って、上手に挨拶。 ピンと張ったリードが、緊張感いっぱいで笑えます。
念願叶って… 2015-04-15 | 黒柴ころたん 雨が上がって久しぶりの太陽が出た朝、 私の念願が叶って、ころたんの足が林コースに向きました! 昨日までの雨で、土がどろどろの場所もあって、 その部分だけ抱っこしたけれど、(9キロだと抱っこしやすいなぁ…) ころたん、セッセと歩いてくれました。 思い出してくれたかなぁ… 林の中は気持ちがいいんだよ~ 14年もの長い間、この場所を歩いているんだよね。 最近のころたんの歩く姿は、頭が上がらなくて、 下ばかり見て歩いていて、ちょっと寂しくなるけれど、 でも、いいわ♪ また、来よう! 今日のスタートはテンション上がりました、私が!!
4月は雨続き 2015-04-13 | 黒柴ころたん 4月になって、雨の日が続いています。今日も一日、雨。 先週は雪まで降ったし… 最近のころたんは、家の近所で散歩を済ませてしまうので、 きれいな背景の写真が撮れません。 写真の出来映えは、背景でごまかしていたのに… (だから、なかなかブログを更新しないという訳ではありませんが…) こんなところで、フンフンと匂いチェックしながら、 ダラダラと時間を過ごしています。 「ころたん、そろそろ林に行きたくならない?」 『僕は、十分楽しいから、そのうち気が向いたら行くかもね~』
冷蔵庫を抱きしめて / 荻原 浩 2015-04-13 | 読書 新潮社 2015/01/22 現代人の心の闇に巣食う病気をテーマとした短編集。 『ヒット・アンド・アウェイ』 内縁の夫はDV男。幸乃は、2歳の娘と自分を守るためにボクシングジムに通う。 『冷蔵庫を抱きしめて』 新婚早々、夫と食べ物の好みがまるで違うことに気づき、妻はそれが原因で、過去に経験した摂食障害を再発する。 『アナザーフェイス』 SNSにはまるサラリーマンの男は、同僚や友人から身に覚えのない場所で見かけたと言われるが、自分に似た人物がいるのだろうか。 『顔も見たくないのに』 浮気性の彼に愛想をつかし、別れた女性。その後、元彼がお笑い芸人として脚光を浴び、頻繁にテレビに出演するようになる。 『マスク』 風邪をひいてマスクをしてからマスク依存症になり、人前で外すことが出来なくなった男。 『カメレオンの地色』 ゴミが捨てられない女性は、気になる男性を部屋に呼ぶために片付けをする。 『それは言わない約束でしょう』 百貨店の婦人服売り場に配属になった男性社員は、心に思ったことを意識せずに口に出してしまい… 『エンドロールは最後まで』 結婚をしないという選択をした38歳独身の女性は、映画館の帰りに立ち寄った牛丼屋で、話しかけてきた男と意気投合するが… 荻原さんのユーモアを交えた文章は読み易くて、この作品も心の闇を描いているのに、思わずクスッと笑ってしまいました。どの話も面白いのですが『ヒット・アンド・アウェイ』は爽快で、主人公の女性を応援したくなりました。登場するどの症状も身近に感じられるし、結構、奥か深い短編集です。人生いろんな事はあるけれど、シンプルでしなやかに、そして強くならなくちゃと思いました。(2015/04読了)