のんびり主婦のPCライフ

黒柴「ころたん」の平凡な暮らしと、
散歩と読書の記録です。

きのうの神さま / 西川美和

2009-05-29 | 読書
 ポプラ社 2009/04/15

『1983年のほたる』  村を出たい私は、中学受験をするために、バスに乗り市内にある塾まで通っている。塾の日の帰り道は最終バスに乗るが、運転手はいつも一之瀬さん。その一之瀬と受験について話していた時、バスは村の住民シゲちゃんを轢いてしまう。
『ノミの愛情』  有能な外科医の夫とひとり息子と暮らす私は、新しい家でらせん階段を磨き上げる。しかし、そのピカピカの階段から夫が転落し動けずにいた。私は夫の処置をしながら思い出す。看護師として医療に携わっていた生き生きしていたあの頃を。
『ディア・ドクター』  ぼくは待っている。倒れた父がいる集中治療室で、子供の頃を回想しながら、医者である父に憧れ続けたが医者にはなれずに家を離れてしまった兄を待っている。
その他、『ありの行列』『満月の代弁者』

『ゆれる』の映画監督でもある西川さんの新作映画『ディア・ドクター』から生まれた、もうひとつの物語というので読んでみました。前作同様、読んでいると映像が浮かんでくるようで、不思議な感覚に陥りました。短編は気軽に読めるようでいて、実は読みこなすのは難しく、メッセージを正しく受け取れているのか不安になったりもします。(2009/05読了)


さよならの扉 / 平 安寿子

2009-05-29 | 読書
 中央公論新社 2009/03/25

平凡だが幸せに暮らしていた仁恵にある日突然訪れた出来事、それは夫卓巳53歳が末期がんを宣告され、延命治療を望まないことだったが、さらにショックだったのは、5年間の不倫の告白だった。何も知らずにいた仁恵は、夫の臨終の際に、その相手の志生子に電話をかけた。「今、死んだみたいです」と。その後、仁恵はたびたび志生子に連絡を取るが、それは恨みや嫌がらせではなく、亡き夫を通じての縁を継続し、友人関係になりたいと願う不思議な行動だった。

いつもユーモアに溢れた小説を書く平さんですが、この話はなんとも気持ちの悪い(妻の立場として理解できない)ものでした。死を間際にして不倫の告白などする夫の無神経さ、妻が愛人と友達になりたいだなどと、妻という立場を優位に立たせた考え方と行動、そんな妻に負い目を感じているためか、はっきり断れない不倫相手。誰もがまともじゃないから、ストーリーが成り立つのでしょうが、随分と子供じみた大人が揃ったものです。反面教師にします。(2009/05読了)


死刑基準 / 加茂隆康

2009-05-21 | 読書
 幻冬舎 2008/11/30

弁護士・大伴の妊娠中の妻が強姦・殺害される事件が発生した。犯人は、かつて大伴が関わった事件の被害者の父親で、大伴を恨んでの犯行だったが、強姦の容疑は認めるものの殺人については否認した。死刑廃止論を支持していた大伴は、妻と胎児が殺害されたことで、被害者の立場から死刑在置論に傾倒していく。しかし、一貫して殺害を否認しつづける被告を、死刑にすることは出来るのか。冤罪をつくりあげてしまうのではないか。真実はどこにあるのか。

死刑判決を求める検察側と刑期を軽くすることを要求する弁護側の法廷でのやりとりは読み応えがありました。「死刑基準」怖い言葉ですが、奇しくも今日から裁判員制度が始まるので、誰の心の中にも重く響く言葉だと思います。人を裁くことの難しさが伝わってきました。(2009/05読了)


ゆうとりあ / 熊谷達也

2009-05-21 | 読書
 文藝春秋 2009/03/30

団塊の世代の佐竹は営業職を退職後、田舎暮らしを夢見ていた妻と引越しを決意する。自分の趣味の蕎麦打ちの店を始めようという希望もあった。引越し先の富山の過疎地はユートピアとゆとりを合わせた「ゆうとりあ」という場所だった。佐竹夫婦は、最初は戸惑い気味だった隣近所の付き合い、自治体との関係もなんとか無事にこなしていたが、その後、いのしし、猿、熊などの出没で、戦いを余儀なくされる。佐竹は嫌いな犬を飼い、この難局を乗り切ろうとするが、自然保護や動物たちとの共存の難しさを痛感するばかり。

定年を迎えた夫婦の田舎暮らしに憧れる気持ちは、同世代の私には少なからず理解できます。ただ、現実となるとそれは相当な覚悟が必要なわけで…。佐竹の同僚らも、自分で会社を興したり、おやじバンドでデビューしたり、定年後の人生もまだ長いので、ぼやっとしてはいられませんね。(2009/04読了)


「ころたん」だ!

2009-05-11 | 黒柴ころたん
十日ぶりの更新です。(汗) ころたんも私も元気です。
先月の自分の誕生日から、ゴールデンウィーク、結婚記念日、母の日と、イベントが目白押しで、
なんとも忙しい日々を過ごしていました。

娘からたくさんプレゼントを貰いましたが、こちらの衝動買いの意味はよく分かります。
「ころたん」だ!



手ぬぐいが捲れるように閉じてあって、表紙は黒柴です。「ころたん」だ!!
黒柴グッズは少ないので、とても嬉しい~


 
 興味あるかな?
 そろそろと匂いチェック中。
 大事にしようね。




並べてみると、ちょっと顔つきが違うように見えるけれど、実際のころたんは似てるんですよ。



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わが家の塀に這わせたクレマチスが、今年も綺麗に咲いてくれました。
毎年、少しずつ伸びて、花の数も増えています。
この青が、夏を連れてきます。




お出かけしましょ

2009-05-02 | 黒柴ころたん
ふと気づけば、もう5月。そしてゴールデンウィーク真っ只中です。
さっ、お出かけしまょう。天気もバッチリ!



出かけた先は、ころたんの嫌いな動物病院です。
今日は、狂犬病の予防注射をしないとね…

休みの関係からか、朝からワンちゃん、ネコちゃん達が来院していました。
ころたんは、いつもの通りに、帰りたいオーラを出しながら外で待ちます。
ビビリの緊張しぃのころたんは、この間、2回もウン○を…
精神的に滅入っているのが、こんなところからも解ります。
あぁ、なんて気弱なお坊ちゃまなのでしょう…




診察室では、とてもお利口なので助かります。



今年もこれで、ワクチンと狂犬病の注射をクリア。
来年まで、注射などしないで過ごしたいものです。