双葉社・2005.8.5
高校入試の日に事故に遭い、中学浪人か某工業高校しか選択肢のなかったオレ。文系なのに工業高校に入学し、面白くない日々を過ごしていた。そして飲酒を理由に退学になりそうになってしまった。それを回避するために教師から、「キューブサット設計コンテスト」へ参加するよういわれる。自分にはその能力がないので、友人たちを巻き込んでコンテストに参加する。パチスロに能力を発揮するドラゴン、 お気楽なゴタンダ、秀才だが協調性がなく皆に嫌われている大先生でスタートしたチームは、中学の同級生で電気店の彩子やオレのジジイにも協力してもらいながら、コンテストで好成績をあげた。ところが、それで終わりと思っていたのに、次に製作の分野が残っているという。慌てた彼らは右往左往しながら頑張るのだが・・・
とても愉快なストーリーだった。主人公たちの何の目標もなく負け犬のような学校生活や友人関係や家庭の問題が、イヤイヤながら始めたキューブ作りを通して、どんどん改善されていく。その過程がユーモアたっぷりに描かれて楽しく読了できた。青春って、何かに夢中になれることだと、素直にそう思えた。(05/09/01)
高校入試の日に事故に遭い、中学浪人か某工業高校しか選択肢のなかったオレ。文系なのに工業高校に入学し、面白くない日々を過ごしていた。そして飲酒を理由に退学になりそうになってしまった。それを回避するために教師から、「キューブサット設計コンテスト」へ参加するよういわれる。自分にはその能力がないので、友人たちを巻き込んでコンテストに参加する。パチスロに能力を発揮するドラゴン、 お気楽なゴタンダ、秀才だが協調性がなく皆に嫌われている大先生でスタートしたチームは、中学の同級生で電気店の彩子やオレのジジイにも協力してもらいながら、コンテストで好成績をあげた。ところが、それで終わりと思っていたのに、次に製作の分野が残っているという。慌てた彼らは右往左往しながら頑張るのだが・・・
とても愉快なストーリーだった。主人公たちの何の目標もなく負け犬のような学校生活や友人関係や家庭の問題が、イヤイヤながら始めたキューブ作りを通して、どんどん改善されていく。その過程がユーモアたっぷりに描かれて楽しく読了できた。青春って、何かに夢中になれることだと、素直にそう思えた。(05/09/01)