四つ葉のクローバーを探して

毎日過ごす時の中で、ちっちゃなHappyや大切な何かを。四葉のクローバーを探すように見つけていけたらいいな。

『いつか、君へ~Boys~』

2012-07-20 | My Library
集英社
発売日:2012-06-26
小川糸さんがメンバーに入っていたので、読んでみた。7人の作家さんにアンソロジー。うち3人は読んだことのある作家さん。タイトルのとおり「少年」が主人公の短編集。読んだことのある作家さんの作品でも、今までのと作風が違ってたりして、そのギャップがおもしろかったのもあったけど、全体的にはちょっとパッとしない印象。『少年前夜』と『913』はなかなかおもしろかったかな。『ひからない蛍』はせつなかったぁ。



興味ある作家さんがひとりでも入ってると買ってしまうものですな。
お目当ては小川糸さんでした。
『僕は太陽』というのが小川さん作品。
息子と母の物語・・・
「少年」を主人公にしてるアンソロジーなので、小川さんの作品でも息子が主役。
なんだけど・・・スポットライトは母にあてられてるような感じに仕上がってました。
とり方によるのかもしれないけど。

初めて読んだ作家さんが半数以上。
長編もぜひ読んでみたくなりますね。

『ひからない蛍』はせつなかったぁ。
男の子ってやっぱりどこか甘えん坊なんだろうなぁって。
それも複雑な環境のなかだと、その気持ちのもっていき場もないんだろうなぁ。
子供達の精一杯の気持ちがすっごいせつなかった。

あとは『少年前夜』と『913』が魅力的な作品でした。
後半にいくにつれ、自分のなかでもりあがった感があったのか・・・な。
これをきっかけにまだ読んだことのない作家さんの長編をぜひぜひ読んでみたいと思います