四つ葉のクローバーを探して

毎日過ごす時の中で、ちっちゃなHappyや大切な何かを。四葉のクローバーを探すように見つけていけたらいいな。

『きみはポラリス』

2012-07-01 | My Library
新潮社
発売日:2011-02-26
「風が強く吹いている」で三浦さんにすっかり魅せられたあたしが選んだ三浦作品2作目。本屋さんでも平積みでイチオシされてたし。恋愛もの・・・だし。帯に「最強の恋愛小説集」って書いてあったんだけど・・・そもそもその捉え方が間違えた!そして、それを最後までひきずってしまった!その結果・・・あたしのなかではあまり評価が高くないという1冊に。そうそう。ここに描かれてるのは、男女の恋愛とか、普通の恋とかそういうものではなくて。だから「最強」なんだと・・・。小説のなかでしかた味わえない恋愛もたくさんあるのかも・・ね。



三浦しをんさんが気になる!
『風が強くふいている』以来、すっかり魅了されてしまって。
で、選んだ二作目が『きみはポラリス』。
平積みでイチオシされてて、帯には「最強の恋愛小説集」の文字が。
これは読むしかない!ってことで、敢えて『舟を編む』ではなく、こっちを。

実際は短編集。
ただ題名と同じ『きみはポラリス』っていうものがなくて。
不思議だなぁって思ってたら、あとがきで中村うさぎさんが同じようなことを書いてました。
あたしも納得、共感できるあとがきで。
どの作品がよかったかっていうと・・・
「森を歩く」と「冬の一等星」かな。

「森を歩く」は職業不詳の彼と同姓しているうはね。
一度、仕事に出かけると何日も帰らないことを不審に思ったうはねちゃん。
ある日、彼(捨松くん)が仕事にでかけた後をつけることに・・・。
彼の職業はなんと! プラントハンター・・・。
どうしようもないとこもある感じの捨松くんだけど。
そこも全部含めて、受け入れて、好きっていってるうはねちゃんが素敵。

「冬の一等星」はなかなか不思議なお話。
あとがきで中村うさぎさんもこの作品が一番好きって言ってるけど。
愛とか恋とか言葉で直接でてきてないけど、こういう恋愛もあるのかなぁって。
恋愛っていうよりも、「想うこと」かな。
この作品が一番、題名に近い感じかも。

もう一度、読んでみたら、また印象が違ってくる1冊かもしれません。