ナナと一緒に

母の残してくれたもの…それはねこのナナ。
愛猫ナナに癒され一緒に頑張る日々の記録

紫陽花

2007-06-08 | 天国への手紙


先日の写真にも載せました紫陽花

実は実家の庭に咲いた紫陽花です。
やはり母が好きで毎年咲くたびに切って飾って楽しんでました。

我が家はお隣の方と凄く仲がいいのでお互いに色々な花を
貰ったりあげたりして母は大好きな花を楽しんでいました。

「今年もまた立派な紫陽花が咲いたよ」と
この部屋に出てきた私を気に掛けて今回もお隣の奥様が持ってきてくれました。

母が亡くなって本当につくづく感じるのが母の花好き。

私が車椅子になり彼と過ごしたマンションに戻れず実家に帰ると決まった時
殆どの庭の花は車椅子生活の改修工事でなくなってしまいましたが
それでもまだこうして桜、薔薇や紫陽花と季節季節の花が庭を彩ります。

この母が生前に大事にしていた花たちに
今私はどれだけ母を感じ癒されていることか。。。

「ねえお母さん。今年の紫陽花はどう?
今はねお隣の方が庭の世話をしてくれているの。
それもお母さんの人徳だね。

こうして季節ごとに咲く花たちを見ていると
本当にいつだって仕事場や私の部屋と
お母さんが大切にしていた花達があった事を思い出します。

あまりに当たり前であまりに自然なその行為に
私はお母さんのそうした気配りともいえる優しさに
今頃深く気づき涙が止まらない。

入院してもいつも実家の花を切って持ってきてくれて
早くよくなって一緒に見ようねって励ましてくれたり。。。

もう私が入院しても絶えず花があるなんて事はないんだろうね。

お母さん。
お母さんはやっぱりずるいよ。

そこらじゅうにお母さんのその姿を残して。。。

悔しいな。本当に悔しいよ。
私がもしも子を持つ母になったとしても、お母さんにはかなわない。

残りの人生で私はお母さんに少しでも近づけたらいいのに・・・なあ」