Sing Listen Travel 〜歌って、聴いて、旅をして〜

リタイアしてやっと自由を手にしてから、海外を旅行し、合唱を歌い、オペラやコンサートに通っています。

今日は混声六連の定演。合唱こそ最高の現代音楽だと再び確信した。

2024-05-04 22:26:00 | 早稲田大学混声合唱団
今日は混声六連[東京六大学混声合唱連盟]の定演(東京芸術劇場)だったんだけれど、最後の合同ステージがあまりにも素晴らしくて感極まってしまった。

300人を越す学生たちが歌うのは、宮本正太郎氏作曲「漠とした輝きの欠片」。
指揮は相澤直人先生でピアノが松本望先生。
そう夏祭クラシックで何度も指導していただいたお2人なのだ。
傑作の現代音楽作品。松本先生のピアノは例えようもなく美しく。相澤先生は大合唱団を一糸乱れさせず、ドラマチックに、繊細に、歌わせた。

最高の演奏だったがまだまだ続きがあった。
宮本正太郎氏の登壇とコメント。
相澤先生が、優れた合唱作曲家である松本先生の作品をアンコールにと紹介して。
振った”フィナーレ”がこれまた素晴らしく。
それでも終わりたくない相澤先生が、松本先生編曲の中島みゆき“時代”を、松本先生と宮本氏の連弾伴奏で振って。
感極まったわけです。
今年わたしが聴いた全てのオペラ、コンサートの中で、最高のステージでした。

この1、2年、わたしは現代作曲家の書く合唱曲が、日本では最高の現代音楽だと思うようになっていて。
今日も各大学の演奏の出来不出来とか技術的なことなどより、作品自体に心を奪われていて。

森山至貴作曲「かなでるからだ」(柏葉会)、西村朗作曲「そよぐ幻影」(学友会)、信長貴富作曲「春」「こころよ うたえ」(アカデミー)が素晴らしかった。
素晴らしい作品だった。
合唱こそ最高の現代音楽だと再び確信した。
こんな現代音楽を聴いてしまえば、N響や読響の古典派、ロマン派のプログラムを聴きに行きたいと思うだろうか。とは言い過ぎだろう。でも今のわたしはそうなのだ。

我が早混は同志社とのジョイントコンサートが近いためか、そこからの抜粋で感動はいまひとつ。

全体的にコロナで激減した団員数が各校ともかなり戻してきていたのはよかった。
合同曲も含め全てを暗譜で歌ってたのはすごい。
そして何より若者たちの瑞々しく美しいヴォイスは感動もの。訓練で技術は習得できても、このような瑞々しいヴォイスを得ることはできない。

16時に開演した今日のコンサートが終演したのは20時。
疲れより何より、感動しかない。

素晴らしい夜だった。




































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