Sing Listen Travel 〜歌って、聴いて、旅をして〜

リタイアしてから鬱憤を晴らすようにできなかったことをやってきた。でもマンネリ化してる。まだやり残してることをやろう。

今夜はエフゲニー・キーシン、すごかった!

2021-11-10 23:20:00 | Concert
今夜はエフゲニー・キーシン ピアノリサイタルでオペラシティ。
すごいコンサートだった。
ピアノ独奏でこんなに感動したのってもちろん初めて。

プログラムはトッカータとフーガ、モーツァルトアダージョ、ベートーヴェン31番、マズルカ、アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ 。

なんといっても最後のアンダンテ大ポロがすごくて。
好きな作品だが、こんな実演を体験しなければこれを聴いたことにはならない。
キーシンのCDも録画もたくさん見て聴いてたが、こんな実演でなければキーシンを聴いたことにはならない。
いやCDや映像のキーシンも良いんだ。素晴らしい。
でも今夜のキーシンとは違う。さっき聴いた、観たのがキーシンなんだ。

そんな思いだったのが、ぼくだけかどうかはわからないが。
カーテンコールは終わらなかった。
で、アンコールが4曲。それもすごい熱演で。30分後にコンサートはやっと終わった。

ピアノ版トッカータが始まって、強いタッチ、大きな音だと思った。そしてこのオルガンの有名曲が、こんなにモダンになるのかと。

アダージョK540では繊細で細やかな音が聴けたが、ベートーヴェンのソナタのラスマイ31番は終始力強く。聴きあきた3大ソナタなどより新鮮で。
後半のショパンのほうがのってる感じがしたのは、マズルカの方をよく聴いていたからかもしれない。良かった。
でもいったん下がるだろうと思ってたら、すぐに着席してアンダンテ大ポロを弾き始めたのには驚き、身じろぎもできない感じで聴き入った。エンディングで興奮を抑えられない感じになった。
これこそピアノのコンサートだとか、一生忘れないだろうとか、キーシンは最高のピアニストだとか、心の中で叫んでいた。
そして周りの人たちとともにスタンディングオベ。こんなに感動してるってキーシンに伝えたかった。

全ての演奏家の実演を聴くことは不可能だから、これからもCDは聴くし、映像も観るけれど。悪い意味ではなく、CDの演奏家と実演の演奏家は別ものだと思った方がいいんだろう。比べても意味がない。そんなことを考えた。

それにしても素晴らしい、忘れがたい夜だった。


























2 コメント

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Unknown (Y)
2021-11-30 17:05:20
はじめまして、エフゲニー・キーシンのコンサートレビューを探していてたどり着きお邪魔しています。
私は海外なのですが、来年ずっと先ですが、彼がやってきます、チケットが売りに出されていて未だに最前席が空いおり、悩んだ末、青山さんの素晴らしいというレビューで即決で今購入しました。

曲目も全く同じのようです。
とても楽しみです、
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Unknown (shiai)
2021-11-30 18:36:15
コメントありがとうございます。
東京公演は素晴らしかったです。
楽しんでください❗️
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