「翁の“ガハハ”な山家の暮らし」=放念な日々のエピソード

山に囲まれた小さな盆地、その山家で季節と向き合い、愉快な仲間と戯れながら、我が道を行く翁の小さなドラマ(放念の翁)

◆土と戯れて暮らし◆   3986

2018-04-21 16:37:21 | 日記

~い、お~い、良一さん、翁です、暫くです。鯉のぼりが泳いで爽やかだ。夏野菜の準備かね?、奧さんも一緒だね。野暮用で隣町に出かけた帰りで、そこの韓国漬け物店でキムチを買ってね』、『おやおやお珍しい、翁さん。天気が良いのに家でお茶を飲んでいても飽きちゃうから、土いじりだ、何を蒔くかは考え中で、ハハハハ。八郎さんや茂さんは元気だね?、そちらに行く機会もなくて』

ャガイモが大きくなって来て、ここは地味も良さそうだし、日当たりも良いから美味しい季節野菜が採れそうで。若い人が畑を耕さなくなって、あちこちが休耕地だね』、『孫はもう20を過ぎているが、生まれた時に鯉のぼりを、それから毎年揚げていて、来年あたりは初孫が出来そうで。俺は3世代7人家族だが、翁さんは奧さんと2人では寂しいね。この辺りも空き家が増えてきて』

やあ、スーパーの野菜が一時高騰をしたが、気温が上昇しハウス物が出回ってきて、手頃の価格にはなったが、味は露地物とは違うわ。・・・この辺りにも建売住宅が増えてきているね』、『中学の同窓会のバス旅行で湯河原温泉に出かけ、旨い魚を食べてきたわ。もう個人では遠っ走りが出来ないから、一昨年から話がまとまれば随時にバス旅行をね。皆さんが楽しみにして、ハハハハ』

や全くだね、俺は婆さんの健康上の問題もあるのだが、もう10年来電車には乗っていないし、高速道路も暫く走っていないから、遠出が億劫になって、ハハハハ。いや、邪魔をしまして』、『いや会えて嬉しかったよ、殆ど家にいるから、空っ茶を飲みに寄ってくださいよ。澄子さんに誘われて、婆さんは“姥桜会”入れて貰えるそうで。野菜も気が付いたら畑から持って行って、ファハハハ』

                    

あとがき==いやいや魂消たね、もう熱中症に注意だそうで、冬物をしまってばかりだが、ガハハハ==放念の翁