ナチュラルな暮らし

穏やかな日常の一コマ

白鳥に会いに安曇野へ

2020-02-06 | 自然観察

今年は諏訪湖への白鳥の飛来がごくわずか(8羽とか)で、なかなか湖畔に行ってもお目にかかれません。それで安曇野まで出かけて白鳥に会ってきました。知り合いの方から早朝に出かければ白鳥の飛ぶ姿が見られると誘われたのですが、天気がかなわず断念…今回は母のデイサービスの日を選んで夫と出かけました。途中、山麓線からの北アルプスは少し雲がかかっていました。

 

そういえば、冬の牛伏川の様子を見たことがなかったので、フランス式階段工のところまで行ってみました。雪の中の階段工の姿も素敵でした。水はいつもと変わらず流れていました。

 

空は晴れて青空がきれいでした。牛伏寺の近くのダム湖は薄氷が張っていました。北アルプスは少し曇っていました。

 

 

安曇野市には、白鳥の飛来地が2か所あります。まず、御宝田遊水地にいってみました。この日、白鳥は142羽との表示がありましたが、遊水地はカモばかり…

 

白鳥はそこから上流の川にいました!皆さん優雅に泳いでいました。

 

その後、犀川ダム湖に行ってみました。ここには234羽の白鳥がいるそうです。流れの速い川を上流に向かって泳ぐ白鳥たちです。

 

 

水面の模様も素敵でした。幼鳥は首や頭がグレーです。

 

 

水に潜って餌をとったり、首を丸めて眠っていたり、集団でおしゃべり(鳴き声を交わ)したりしていました。

 

 

 

朝早くの飛翔写真が撮れませんでしたが、ここで川沿いを飛ぶ白鳥の姿です。私の写真ではありません。夫のものを借用です…

 

川面近くを飛ぶ白鳥…これも夫のものです。

 

連続写真での飛翔と着水の様子です。

 

 

 

 

 

犀川ダム湖近くの句碑です。暖冬の今年、麦畑の緑が目立ちます。

 

近くには有明山をバックに道祖神もありました。

 

この日のランチは隠れ家的なお店…普通のお家のような雰囲気で、海鮮丼と鴨南蛮ラーメンのセットをいただきました。(なんとこれで880円也!)玄関もお店らしくありません。金の生る木が花盛りでした。

 

 

 

安曇野の帰りに松本によって、久しぶりに松本市美術館に行きました。「ラウル・デュフィ展」です。

 

 

撮影禁止で写真はありませんが、華やかで明るい色彩の作品たち…20世紀初頭のファッション界に多大な影響を与えたラウル・デュフィの作品がたくさん展示されていました。絵画制作だけでなく、テキスタイル(布地、織物)のデザインにも深くかかわって注目されたそうです。

 

絵画も素敵でしたが、その鮮やかな色彩や大胆なモチーフの布地に注目でした。唯一撮影できたのがミュージカル「マイ・フェア・レディ」で使われた衣装…このデザインを手掛けたそうです。

 

素敵な色彩の世界入り込んで、しばし良い時間が過ごせました。その後、ここで行われていた子供の作品展も注目してみてきました。

 

金賞の作品はこの舞茸の摸刻です。

 

沢山の作品のどれもユニークなもので楽しかったです。注目作品の二つです。

 

 

安曇野と松本で充実の一日が過ごせました。

 

 

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酒蔵と行在所の見学

2020-02-02 | ドライブと散策

北杜市と韮崎市に行ったので、「台ケ原宿」に立ち寄りました。ここは甲州街道の宿場町として栄えた所です。ここで行われる「台ケ原宿市」に去年の秋も行こうとしたのですが、果たせず…今回は気になっていた宿場内の酒屋さん、「北原家」の見学です。

 

信州高遠からやってきてここで酒蔵を開いた北原家…確かに高遠に北原姓は多いです。「七賢」で有名な「山梨名醸株式会社」さんです。お酒はだめですが、建物が気になって見学予約を入れて訪れました。

 

お向かいには信玄餅で有名な「金精軒」さんがあります。

 

まずは「行在所」の見学です。お店の続きには立派な表門があります。紅梅が一輪咲いていました。

 

 

北原家住宅は江戸時代に建てられた建物で、築200年近くになるそうです。立派な梁です。

 

 

神棚も立派です。この神棚も部屋の欄間も、諏訪の宮大工(諏訪大社も手掛けた!)さんが作ったそうです。

 

 

表門の内側です。この門を明治天皇が利用されたとのことです。

 

隣の部屋から望める庭は富士山(石)と湖(池)とたなびく雲(梅の枝ぶり)を表して作られたのだそうです。

 

 

お座敷の欄間は見事な彫り物でした。これも諏訪の宮大工さんが作られたとのことです。お酒の名前になっている七賢を描いた欄間もありました(写真がありません)。もう一部屋の欄間の梅は光の入る側の梅は開花し、裏側の梅は蕾と細かい細工がされていて驚きでした。

 

 

天皇陛下が泊まられた部屋は、昭和まで使わず(使えず)にいたそうです。

 

 

 

当時の奥様の嫁入りに使ったという籠が残されていました。

 

裏庭も手入れされていました。

 

刀掛けや小箪笥も残っていました。

 

 

これは日本で20台くらいしか残っていない、貴重なピアノだそうです。

 

日用品も残されていました。食器や人形や電話などです。

 

 

 

竈や釜や甕なども残されていました。

 

昔は材料のお米やできたお酒を運ぶのにトロッコを使ったそうで、レールが残っていました。

 

ここからは酒蔵の見学です。ここは古いお酒を保管する蔵です。

 

お酒は水が大切です。ここの水は甲斐駒ヶ岳からの水を使っているそうです。

 

 

 

 

この水に育まれたクレソン…生き生きと生い茂っていました。

 

庭の池でも、こんこんと水が湧き出ていました。池のほとりの山茶花の花もきれいでした。

 

 

お酒も発酵の力で美味しくなります。発酵のもとになる菌を祀った「菌塚」は工場の前にありました。ご神木のケヤキの木と共に…

 

 

工場内は機械化が進んでいました。お米を洗うのも自動です。水加減も適切に調整管理されているようです。

 

 

機械化は進んでも醸造蔵の中にいる微生物は大切にしているとのこと…床は昔からの板張りでした。

 

酒つくりでは、杜氏さんが大きな樽の中をかき回しているシーンが印象的です。その時に使う「櫂」です。タンクの中では自然に対流が生まれるので、今はかき回さないでも大丈夫とのことでしたが。

 

蒸米と麹を混ぜて時間を置くと発酵が進みます。大きなタンクがたくさん並んでいました。

 

 

その後、圧をかけてお酒を絞ります。絞った後にできるのが酒粕です。

 

じっくり手をかけて作られていることがわかりました。じっくり解説付きで見学させていただき、ありがたかったです。初めての酒蔵見学…いい機会となりました。

 

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最終日の企画展

2020-02-01 | ミュージアム

2月になってしまいましたが、1月に「長野県立歴史館」での土偶展を見た時から気になっていた「北杜市考古資料館」に行って来ましたので、その時の記録をここで…気になっていたのは「黒曜石と八ヶ岳山麓の縄文世界」展です。秋から開催されていたのに、この日が最終日…どうにか間に合いました。

 

「北杜市考古資料館は」こちらから中央道で山梨県へ、長坂インターを降りて行きました。

 

 

まずは土器や土偶のあれこれ…これは重要文化財の中空土偶のちゅうたくんですが、長野県立歴史館の土偶展に出張中でした。(写真は長野県立歴史館に行った時のもの)

 

「土器につけられた顔」では、表情豊かな顔がいくつも見られました。

 

「身体に見立てた土器」は顔面把手土器と言われ、土器が身体とされています。

 

 

土偶頭部もたくさん展示されていました。

 

 

縄文土器も大きなものがいくつも展示されていて、その様々な模様にも注目でした。

 

 

ここからは「黒曜石」です。黒曜石は火山の溶岩が急速に冷やされてできた黒色の天然ガラスです。日本には100ヶ所以上の産地があるようですが、霧ヶ峰から八ヶ岳にかけての信州産黒曜石が有名です。

 

 

信州産の黒曜石は不純物が少なく質が良いうえに産出量も多く、旧石器時代から縄文時代に多く利用されたようです。中でも「星糞峠」や「星ヶ塔」が良く知られています。星がつくのは黒曜石を星のかけらにに見立てたとか…

 

 

ここで注目だったのは「水晶製の石器」です。さすが水晶の産地、山梨県です。

 

長野県から山梨県にかけては「星降る中部高地の縄文世界」として「日本遺産」にも登録されています。

 

 

 

これはこの資料館で出会った山梨県のポスターです。

 

 

この資料館から見た八ヶ岳です。

 

隣には「谷戸城跡」がありました。静かなたたずまいの城跡です。

 

ここから韮崎に向かいました。途中で出会ったお猿さんたち一生懸命に餌を探していました。

 

 

途中で見えたのは「清春白樺美術館」です。ここの桜の時期は素敵です。

 

向かった先は「大村美術館」です。目的は「堀文子展」…去年の追悼展に行かれず、今回は期間内にと出かけてきました。

 

 

ここの空間は女流画家を中心とした作品を展示していて、優しい空間になっています。(撮影禁止で写真はありません)ここから眺める「茅ヶ岳」の姿にも癒される場所です。

 

美術館の入り口では福寿草が咲いていました。残念だったのは隣のそば処がお休みだったこと…大村博士お気に入りの「おざら」が美味しかったので、またいただこうと思っていたのですが…

 

 

帰りに、もう一か所訪ねましたが、次回とします。これは山梨県側の八ヶ岳と長野県側の八ヶ岳です。

 

 

 

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